※※※
「……はあ、はあ」
屋上から我武者羅にここまで走ってきた為、呼吸が乱れ、小刻みに肩が揺れる。
それでも、溢れる涙は一向にとどまることを知らず、どんどんと零れ落ちていく。
私は何とか人目がない場所を探しだすと、体育館裏の階段に腰を下ろして、膝に顔を埋める。
本当に、私は何をしたかったのだろう。
今日という日がどんなに大事だったか、それを知った上でわざわざここまで来たというのに。
もうこんな別れ方をしてしまえば、後はそのまま明日を迎えるしかない。
結局、私は相馬君の力になるどころか、彼に余計な心配をかけさせただけだった。
こんなつもりじゃなかったのに。
こんな気まずいまま終わらせるつもりなんて、全くなかったのに。
最後に私の脳裏に焼き付いたのは、彼の悲しい顔。
この記憶のまま、彼は明日になれば消えてしまうのだろうか……。
相馬君の果たせなかったやるせない想いだけは、ずっと残ったままなのに……。
「……はあ、はあ」
屋上から我武者羅にここまで走ってきた為、呼吸が乱れ、小刻みに肩が揺れる。
それでも、溢れる涙は一向にとどまることを知らず、どんどんと零れ落ちていく。
私は何とか人目がない場所を探しだすと、体育館裏の階段に腰を下ろして、膝に顔を埋める。
本当に、私は何をしたかったのだろう。
今日という日がどんなに大事だったか、それを知った上でわざわざここまで来たというのに。
もうこんな別れ方をしてしまえば、後はそのまま明日を迎えるしかない。
結局、私は相馬君の力になるどころか、彼に余計な心配をかけさせただけだった。
こんなつもりじゃなかったのに。
こんな気まずいまま終わらせるつもりなんて、全くなかったのに。
最後に私の脳裏に焼き付いたのは、彼の悲しい顔。
この記憶のまま、彼は明日になれば消えてしまうのだろうか……。
相馬君の果たせなかったやるせない想いだけは、ずっと残ったままなのに……。