未明の頃に……

 この奇襲攻撃は失敗に終わった。

 黒幕のミアは死亡、軍のほとんどが壊滅した。

 ただ、こちらも何も無かった訳じゃない。屋敷はほぼ全壊。

 藤城軍少数及びムウそして咲人が亡くなった。

 咲人の棺桶の中には私の耳飾りをいれた。

 彼のペンダントは今も胸元で輝いている。

 別邸に移って少し、私の妊娠が発覚した。

 彼との子だ。

 男女の双子だった。

 彼が残した最期の贈り物だと、私は信じた。

 子供は無事元気に生まれた。

 女の子は咲妃(さき)、男の子は蝶貴(ちょうき)と名付けた。

 咲妃は天真爛漫で少しお茶目な子。

 一方の蝶貴は無口で気の利く子だ。


 2人とも利口でよく話を聞いてくれた。

 2人の存在が心の傷を癒してくれた。