未明の頃に……

 プチッと何かが切れる音がした。

 とたん、アンの瞳に涙が浮かんだ。

 2つの気配が消える。

「ムウ…」

 ムウが塵となったのだ。

 ミアと相打ちとなって。

 こぼれる涙が止まらない。

 やはり私は守られてばかりは嫌だった。

 ムウの死を無駄にはさせたくない。

「アン…私もやっぱり行きたいわ。」
「!何言ってるんです!危ないです!」
「それでもよ!お願い…」

 アンは困った顔をした。

 それでも首を縦に振ってくれた。

 彼女は結界を割り、手を繋いだまま走った。

 私だって魔法使いの端くれだ。

 そこらの雑魚共は相手にならない。

 途中父を見つける。

 擦り傷は多いものの、無事だった。