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「……はぁ、はぁ、あ、さひ…つよすぎ…。」
「琉斗の体力が無さすぎるだけ。」
「おれこれでも30分は走ったよ!?」

琉斗は私から見ればすぐへばった。ちなみにランニングマシンは走り始めると風が出てスクリーンになってる周りの景色が変わって走ってて面白かった。

「なんで俺がこんなに疲れてんのに朝日は余裕の表情でまだ走り続けてんの…。」
「今ちょうど体あったまってきたくらいでベストコンディションだから。」
「なんの格差なのこれ…!?」
「日頃の行い。」
「いや…!そうっちゃそうなんだけど意味違う…!」


「ということでお昼の決定権は私にあり!」
「完敗です……」

満足するまでしばらく走ってから綺麗なシャワールームでシャワーを浴びて、円柱でまた着替えた。
着替えると元の服とは違う服になっていてびっくりした。
soraが用意してくれたらしい。かわいいけど私にこんなおしゃれな服は似合わない。

『そんな事ないです!ちゃんと分析して出した一番似合う服なんですから!AIを信じてください!』

心を読んだsoraに言われた。確かにデータで出したならそうなのかもしれない。少なくとも私の好みでは、ある。

「ありがと。sora。」
『はい!』

建物の中にレストラン街的なのがあって、結構迷った。結局最後絞った何個かでどれにしようかな、って指で指していって選んだ。中華だ。

私中華って点心が一番好きだったりする。小籠包とか春巻きとかシュウマイ、餃子、胡麻団子、とかとか。エビチリとチンジャオロースも結構好き。

とかなんとか考えてたらsoraが読み取ったのか知らないけど注文してないのにそれらが全部運ばれてきた。

『私ではありませんよ。』
「だから急に話さないでよsoraー!怖いから!」
「ん?なになに?何がsoraじゃないの?」
「いや頼んでもないのに私が好きなのが全部来たから…。」
「ああ、俺があらかじめ全部の料理店に朝日の好物を登録してるから。」

何回でも言う。怖い。こいつストーカーだ。

「まあそれはいいんだよ。冷める前に食べようぜ!」
「…いただきます…。」

なんかなんとなく気乗りしないけど食べた。
正直に言う。めちゃくちゃ美味しかった。