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今から少し前の、真夏の暑い夜。
私は、夜中にも関わらず、
〝高熱〟を出してしまった。
ママが解熱剤を飲ませてくれたけど。
それでも、2日も熱が下がらなくって。
心配した、ママとパパが、
──────夜間救急へと私を運びこんだ。
「ひよちゃん、しっかりして............っ、」
心配して、声をかけてくれるママ。
「ひよ!しっかりしろ!」
心配して、声をかけてくれるパパ。
その時のことだった、
頭の中に、フラッシュバックのように落ちて来た。
──────〝記憶〟のカケラ。
私の〝前世〟の、
月島ひよりの時と同じで。