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夜、普段はとっくに、
帰って来てるお母さん達も帰って来てなくて。
アイスを買いに行ったハズの、
大ちゃんも帰って来ないまま1人の私。
そんななか...........................
----------プルルル
と、突然鳴った私のスマホ。
ディスプレイには..................
着信:お母さん
と表示されていて、すぐに電話に出た。
「もしもし、お母さん?」
『あのね、六花。
落ち着いて聞いて、大八くんが──────』
冷静に電話に出ると、
お母さんはすぐに話し始めて。
それは、頭を殴られたような衝撃的な言葉で、
私は、息をすることも忘れてた。
電話が切れたあとで、
その場にしゃがみ込んだ私は。
「駆け引きなんか、しなければ.........っ、」
激しい後悔しか、
口にすることしか出来なかった。
だって、
じゃんけんなんて、〝駆け引き〟しなければ。
大ちゃんはきっと、
生きていたかもしれないのに..................
fin.