その日も、私は、
──────わがままだった。
「ねぇー、大ちゃん、
あっついからアイス食べたくない?」
真夏の35℃超えの猛暑日。
暑さのあまり、
私、剣原六花の体は冷たいものを求めていた。
そして、遊びに来ていた、
幼なじみに問いかけたところ............
「いや、お前さ、
真冬でも風呂上がりにアイス食うくせに」
ぅう、ごもっともな返答が返って来た。
さすが、長年幼なじみやってるだけある。
彼の名前は、霙大八。
歳は、私と同じ高校2年生。
彼は私とは違って、冷静............そのものだ。
頭も良いし、同じ人間とは思えないレベル。