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「じゃ、また明日ね、美保!」


放課後になると家庭科部に入部している舞子が大急ぎで教室から飛び出していく。
なんでも部室の鍵を開けるのは1年生の仕事になっているようで、その1年生の新入部員は舞子1人しかいなかったらしい。

私も舞子から何度も家庭科部に入部しようと誘われたけれど、放課後にダラダラと学校内にとどまっていることに抵抗があって、難くなに入部拒否をしたのだ。

結果、私は帰宅部。
舞子は家庭科部に落ち着いて、部活のある日は舞子は毎回走って教室を出ていくことになる。


「おつかれ~」


私はとっくにいなくなった舞子の背中へ向けてゆったりと声をかけたのだった。