告白をする側はとても勇気を振り絞っているから、中途半端な返事はできない。
剛のことをそういう目で見たことはなかったけれど、彼氏として考えなきゃいけないということだ。
それってハードル高くない?
こういうとき、みんなどうやって決めてるんだろう。
さっそく誰かに相談したく鳴った時、公園に差し掛かっていた。
(おーい! 今日はいないの?)
その声にハッと息を飲んで立ち止まる。
剛に引き止められていたから、昨日よりも少し遅い時間になっていることに気がついた。
(い、いるよ!)
咄嗟に心の中で返事をする。
(あ、いたいた! 今日はいくら呼びかけても返事がないから、誰とも会話できないかと思ってた)
男の子はずっと自分の声を待っていたようで、なぜか胸の奥の重りがすっと溶けて消えていく。
剛のことが頭から抜け落ちていくのを不思議に感じながら、私は公園のフェンスによりかかって足を止めた。
(私も、昨日の夜と今朝呼びかけたんだよ)
(え、本当に?)
驚いた声。
それじゃこっちの声は聞こえていなかったんだろう。
(こうして会話できるのってなにかの条件があるんだろうね)
剛のことをそういう目で見たことはなかったけれど、彼氏として考えなきゃいけないということだ。
それってハードル高くない?
こういうとき、みんなどうやって決めてるんだろう。
さっそく誰かに相談したく鳴った時、公園に差し掛かっていた。
(おーい! 今日はいないの?)
その声にハッと息を飲んで立ち止まる。
剛に引き止められていたから、昨日よりも少し遅い時間になっていることに気がついた。
(い、いるよ!)
咄嗟に心の中で返事をする。
(あ、いたいた! 今日はいくら呼びかけても返事がないから、誰とも会話できないかと思ってた)
男の子はずっと自分の声を待っていたようで、なぜか胸の奥の重りがすっと溶けて消えていく。
剛のことが頭から抜け落ちていくのを不思議に感じながら、私は公園のフェンスによりかかって足を止めた。
(私も、昨日の夜と今朝呼びかけたんだよ)
(え、本当に?)
驚いた声。
それじゃこっちの声は聞こえていなかったんだろう。
(こうして会話できるのってなにかの条件があるんだろうね)