☆☆☆

びっっっくりしたー!!
まさか今日、あんな感じで人生始めての告白をされることになるなんて思ってもいなかった。

今でも心臓はバクバクと早鐘を打って、破裂してしまいそうだ。
体も熱くて呼吸が乱れている。

ついさっきの出来事なのに頭の中でもう何度も反芻していた。
俺じゃダメ?

そう聞いてきた剛は嘘をついているようには見えなかった。
私をからかうために、わざわざ教室に誰もいなくなるまで待っていたとも思えない。

ということは……本気の告白。
そう思った瞬間また体温が上昇していく。

真夏の太陽に負けなくらいに、私の全身は燃え上がっているみたいだ。


「告白なんて、どうしよう……」


両手で自分の頬を包み込んで呟く。
少女漫画やドラマではよく見るシーンだけれど、いざ自分自身の身に降り掛かってくるとこれほど動揺するものなのだ。

落ち着いた気持ちで物語を読んだり見たりできるのは、その出来事が初戦他人事だからだと理解できた。
でも、本当にどうしよう。

返事を待ってくれるとは言っているけれど、いつまでも待ってくれるわけじゃない。
ちゃんと考えて、自分の気持を伝えなきゃいけないんだ。

そう思うととたんに胸の辺りが重たくなった。