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翌日も遅刻寸前に家を出た。
昨日の出来事が頭から離れなくて、結局夜中の2時くらいまで起きていたことになる。

両親からは「また友達とメッセージのやりとりばかりしてたんでしょ」と呆れられたけれど、言い訳もせずに家を飛び出してきた。

途中、公園の前で歩調を緩めて風を感じる。
そしてまた(誰か起きてる?)と、心の中で話し掛けてみた。

けれど、しばらく待ってみても返事はこない。
強い風がふくまで待ってみようかとも思ったけれど、それでは遅刻してしまう。

さすがに遅刻はできないので、私は後ろ髪を引かれる思い出学校へと急いだのだった。