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司の退院パーティーはとても盛大なものになった。
みんながそれぞれ司のために選んだプレゼントを持ち寄っていて、司の部屋はプレゼントでいっぱいだ。

叔母さんが作ったお手製ケーキが出てきたときには大きな歓声が沸き起こった。
最初はみんなを前にして照れてしまってぎこちなかった司も、もう1度自己紹介を交わしているうちにどんどん打ち解けてきていた。

中でも読書好きな男子生徒数人とは気が合うみたいで、さっきから熱心に本の話を続けている。


「この部屋の本棚は宝箱みたいだな! 司、俺たちまたここに来てもいいか?」

「もちろんだよ。でもその時は君が好きな本を一冊僕に貸してくれる?」

「それいいな! お互いに本をオススメし合うのか」

「オレも参加させてほしい! 休日には叔母さんの作ったスイーツを食べながら読書とか、最高じゃん」

「お前はほとんどスイーツ目的だろ!」


大きな笑い声が聞こえてくる。
司はずっと楽しそうに笑っている。
いつもは青白い頬が、今日は赤く染まっている。


「今日、司に本当のことを話すつもりなの」


入り口付近に立って司の様子を見つめていた私に叔母さんが声をかけてきた。