大人数でお見舞いになんて行っていいものか判断をつきかねて、すぐに叔母さんに連絡を入れた。
すると電話の向こうで「あらあらぁ」と嬉しそうな声が聞こえてきた。


「もちろん歓迎するわよ。今日は余分にクッキーを焼いて持っていってあげるわね」


ウキウキとした声色を聞いて安心する。
叔母さんのクッキーを食べられると知って今からお腹が減ってきてしまいそうだ。

この日を堺にしてクラスメートたちが司のお見舞いへ来る回数が増えていった。
それは叔母さんの手作りスイーツの効果もあったと思う。