あの日は司の部屋で3人で花火を見た。
そしてふたりきりになって、キスをした。
思い出して頬がカッと熱くなる。
耳まで真っ赤になっているのがわかって、うつむいた。
「だけど、全部剛にバレてた」
底から先は地獄への転落だった。
思いだしたくもない悪夢の日々。
「舞子にちゃんと言っておけば、ここまでのことにはならなかったのかもしれないね」
学校内に1人でも味方がいればまた少し違った今があったかもしれない。
それも、狂った歯車のひとつなんだろう。
「だけど今の話を聞くと、私も誰かに話すのをためらっちゃうな。とても信じてもらえそうにないもん」
「そうだよね」
私の気持ちも少しは舞子に通じたみたいだ。
そうこうしている家に大きな病院が前方に見えてきた。
広い駐車場には沢山の車が止まっていて、太陽の光で眩しいくらい反射している。
司の病室へ行くとそこには誰の姿もなく、だけど昨日はなかったキレイな花が花瓶にいけられていた。
叔母さんが持ってきたんだろう。
そしてふたりきりになって、キスをした。
思い出して頬がカッと熱くなる。
耳まで真っ赤になっているのがわかって、うつむいた。
「だけど、全部剛にバレてた」
底から先は地獄への転落だった。
思いだしたくもない悪夢の日々。
「舞子にちゃんと言っておけば、ここまでのことにはならなかったのかもしれないね」
学校内に1人でも味方がいればまた少し違った今があったかもしれない。
それも、狂った歯車のひとつなんだろう。
「だけど今の話を聞くと、私も誰かに話すのをためらっちゃうな。とても信じてもらえそうにないもん」
「そうだよね」
私の気持ちも少しは舞子に通じたみたいだ。
そうこうしている家に大きな病院が前方に見えてきた。
広い駐車場には沢山の車が止まっていて、太陽の光で眩しいくらい反射している。
司の病室へ行くとそこには誰の姿もなく、だけど昨日はなかったキレイな花が花瓶にいけられていた。
叔母さんが持ってきたんだろう。