突っぱねるかと思ったけれど、剛は以外にも自分の匂いを気にして制服へと着替えを始めた。
誰が見ていようと関係なく柔道着をその場で脱ぎ始める。

よく日焼けしている二の腕と比べると随分と白い胸板に一瞬ドキッとしてすぐに視線をそらせた。


「ほんっと、よそで着替えろっつうーの」

「ほ、本当だよねぇ」


私は舞子に動揺を悟られないように同意したのだった。