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昼休憩が終わった後はどうにか午後の授業を受けていた。
相変わらずクラスメートたちは誰もが同じ顔に見えていたし、気分も悪いままだったけれど、昼休みのような長時間休憩がないだけマシだった。

それに、あのときの舞子はたしかに私を助けてくれたんだ。
もしかしたら私はまだ一人ぼっちなんかじゃないのかもしれない。

それだけが、心に強く残っていた。
今日が無事に終わればきっと明日にはまた前進できる。

そう、思っていたけれど……。


「美保」


ゾクリと背筋が寒くなる声。
振り返ることができない。

放課後の教室、ノロノロと帰宅準備をしていた私の耳に届いたその声は、剛のものだった。
振り返らなくてもわかった。


「ちょっと来いよ」


司とは違う、大きくて筋肉質な手が私の手首を掴む。
痛いほどの腕力に思わず顔をしかめた。


「なに……?」


振り返らずに聞く。