上履きはもう何度汚され、捨てられ、切り刻まれたかわらかない。
その度に私はスリッパで1日過ごし、翌日にはホームセンターへ行って安い上履きを買ってきていた。
恐る恐る自分の下駄箱の中を確認してみると、そこにはまっさらな上履きが入っていた。
今日は大丈夫だったみたいだ。
ホッと胸をなでおろして真新しい上履きに履き替えて教室へ向かう。
1段、また1段と階段を上がるのに、なかなか教室に到着しない。
次から次へと他の生徒たちに追い抜かれていって、ようやく教室のある階にたどり着いたときにはホームルーム開始5分前を知らせるチャイムが鳴り始めていた。
慌てて1年A組の教室に飛び込む。
と、同時に教室内のざわめいきが一瞬静かになり、そしてこちらを見た由奈たちからクスクスと笑い声が起こる。
チラリと舞子へ視線を向けると、舞子は私と視線が合わないように普段は読むことのない文庫本を広げていた。
本当に読んでいるのかどうかも怪しい。
誰にも助けを求めることもできないまま、自分の机につく。
鞄の中から教科書やノートを取り出してしまおうとしたとき、机の中になにかがあることに気がついた。
由奈とその取り巻きたちが粘ついた笑みを顔に貼り付けてこちらの様子を伺っている。
一体なにを入れられているのか……。
首をかしげる用にして机の中を確認する。
生ゴミか、もっと嫌なものか……。
その度に私はスリッパで1日過ごし、翌日にはホームセンターへ行って安い上履きを買ってきていた。
恐る恐る自分の下駄箱の中を確認してみると、そこにはまっさらな上履きが入っていた。
今日は大丈夫だったみたいだ。
ホッと胸をなでおろして真新しい上履きに履き替えて教室へ向かう。
1段、また1段と階段を上がるのに、なかなか教室に到着しない。
次から次へと他の生徒たちに追い抜かれていって、ようやく教室のある階にたどり着いたときにはホームルーム開始5分前を知らせるチャイムが鳴り始めていた。
慌てて1年A組の教室に飛び込む。
と、同時に教室内のざわめいきが一瞬静かになり、そしてこちらを見た由奈たちからクスクスと笑い声が起こる。
チラリと舞子へ視線を向けると、舞子は私と視線が合わないように普段は読むことのない文庫本を広げていた。
本当に読んでいるのかどうかも怪しい。
誰にも助けを求めることもできないまま、自分の机につく。
鞄の中から教科書やノートを取り出してしまおうとしたとき、机の中になにかがあることに気がついた。
由奈とその取り巻きたちが粘ついた笑みを顔に貼り付けてこちらの様子を伺っている。
一体なにを入れられているのか……。
首をかしげる用にして机の中を確認する。
生ゴミか、もっと嫌なものか……。