☆☆☆
学校までの道のりってこんなに長かったっけ?
いつもなら十数分で到着するはずなのに、今日はすでにその時間をとっくに超えていた。
この調子で歩いていたら夕方までかかっても到着しないかもしれない。
いや、いっそそうなったらいいのにと考えてしまう。
ようやく公園に差し掛かった時、私は自然と歩調を緩めていた。
今日も司の声が聞こえてこないかと耳を傾けてみる。
聞こえてくるのは車の行き交う音と、風で木々がざわめく音。
そして通勤通学する人たちの足音だけだ。
今日に限って聞こえてこないなんて。
落胆しそうになりながらも、再び歩き出す。
司はあえて話かけて来なかったのかもしれない。
今日は頑張ると決めた私を尊重して、心変わりしないようにしてくれたのかもしれない。
本当は少しさみしい気持ちになったけれど、足は前へと進んでいく。
そしてようやく校門が見えてきた。
灰色のどっしりとした校門は今の私の目にはとても陰湿なものに見える。
無機質で冷たくて、ここに通う者のことなんてどうでもいいと言っているようだ。
私はそんな校門を足早に通り抜けて昇降口へと向かった。
自分の下駄箱が視界に入った瞬間ギュッと胃が締め上げられる。
学校までの道のりってこんなに長かったっけ?
いつもなら十数分で到着するはずなのに、今日はすでにその時間をとっくに超えていた。
この調子で歩いていたら夕方までかかっても到着しないかもしれない。
いや、いっそそうなったらいいのにと考えてしまう。
ようやく公園に差し掛かった時、私は自然と歩調を緩めていた。
今日も司の声が聞こえてこないかと耳を傾けてみる。
聞こえてくるのは車の行き交う音と、風で木々がざわめく音。
そして通勤通学する人たちの足音だけだ。
今日に限って聞こえてこないなんて。
落胆しそうになりながらも、再び歩き出す。
司はあえて話かけて来なかったのかもしれない。
今日は頑張ると決めた私を尊重して、心変わりしないようにしてくれたのかもしれない。
本当は少しさみしい気持ちになったけれど、足は前へと進んでいく。
そしてようやく校門が見えてきた。
灰色のどっしりとした校門は今の私の目にはとても陰湿なものに見える。
無機質で冷たくて、ここに通う者のことなんてどうでもいいと言っているようだ。
私はそんな校門を足早に通り抜けて昇降口へと向かった。
自分の下駄箱が視界に入った瞬間ギュッと胃が締め上げられる。