ここに来てからまだ1時間ほどしか経過していないような気がする。
だけど真っ白だったテキストは随分と埋まっていて、それを見ると満足感が膨らんでくる。


「よく勉強したね」

「うん。ねぇ、明日も午後から来ていい? まだ教えてほしいところがあるの」

「いいけど、学校は?」


そう聞かれて一旦言葉に困る。
そして微笑み「しばらくは午前中授業なの」と、答えたのだった。