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イジメが始まってどれくらいの日数が経過しただろう。
ほんの数日の気もするし、もう何ヶ月も経過してしまったような気もする。

私の食欲はどんどんなくなっていき、家にいるときでもあまり食べることができなくなってきていた。


「あら、ご飯もういいの?」


朝が特にしんどくて、ご飯は喉を通らない。
これから始まる1日のことを思うと、制服に着替えることも億劫だ。


「うん。ダイエット」


できるだけ明るい声で言って、ほとんど箸をつけていないおかずにラップをかぶせて冷蔵庫へ入れる。
残りは晩御飯に食べている。

それから少し無理をして登校準備をして、外へ出る。
外に出た瞬間自分の頬がひきつるのを感じる。

体がずっしりと重たくなり、歩くことが困難になる。