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昼休憩が終わる頃に教室へ戻ってくると、クラスメートたちがこちらを見てクスクスと笑っているように感じられた。
気にせず席につき、次の授業の準備をする。

机の中に手を突っ込んだそのとき、ヌルリとした感触が指先にあって思わず引っ込める。
今の、なに……？

恐る恐る机の中を覗き込んでみると、そこにあったのは食べ残したお弁当の生ゴミだった。
私の教科書の上に、無造作にぶちまけられている。

まだ腐っては居ないけれど、食べ物どくとくの匂いが机の中から漂い出てきている。


「なぁに？　なんかこの辺臭いんだけど」


クラスメートの由奈がケラケラと笑いながら私を指差してくる。
私は机の中を覗き込んだまま動けなくなってしまった。

由奈は剛と仲がいいということに、すぐに思い当たる。
魔女のラクガキもきっと剛周辺のヤツラがやったことなんだろう。

固まって動けずにいると、由奈が強引に私の体を押しのけた。
そして「くっさいんだけどぉ！？」と、大きな声で言いながら机を横倒しにする。

中から教科書やノートに混ざって残飯がバサバサと落下する。


「残飯入れとくとかマジありえないんだけど！」


キャハハハハ！