どうしてこんなことになってしまったんだろう。
あの屋敷へ行ったことが、彼氏ができたことを黙っていたことが、そんなに悪いことだったんだろうか。

昼休憩時間になると、舞子は私を見向きもせずに他のグループと一緒にお弁当を食べ始めてしまった。
私は1人、お弁当を広げて食べる。

黙々と1人で食べるお弁当はいつもと同じはずなのに味気なく、まるで砂を噛んでいるようだった。
時折聞こえてくる舞子の明るい笑い声に胸がギュッと押さえつけられる。

その場にいることができなくて、私はお弁当を食べ終えると早々に教室から飛び出した。
ドアから出る瞬間舞子と視線がぶつかったけれど、互いに何も言わない。

舞子は素知らぬ顔をして他のクラスメートたちの談笑を続けていたのだった。