私は頷く。
そして司がどれだけ勉強ができるのかを説明した。
もちろん、司の性別は伏せたけれど。


「そう。それならいいの。お母さん安心した。今度菓子折りを買っておくから、持って行ってね」


相手の家と名前がわかったことで本当に安心したのだろう、話題はすぐに今日のテレビ番組の話へと移っていったのだった。