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「美保、最近誰の家にお邪魔にしてるの?」
夕飯時、ハンバーグの乗ったテーブルを挟んで母親が何気なく質問をしてきた。
「え?」
「よく手作りのお菓子をもらってくるでしょう? 1度、ちゃんとお礼に行ったほうがいいんじゃない?」
確かに、屋敷へ行く度に叔母さんはなにかしらのお菓子を包んで持たせてくれる。
私はそれを両親にも食べてもらっていた。
けれど、作っている人のことや、どこへ行っているのかということはまだ伝えていなかった。
「う~ん。その人は仕事でお菓子を作ってて、その残りをくれてるだけだから大丈夫だと思うよ」
まさか男の子の家に行っているとは言えなくてごまかそうとする。
けれど、そう簡単にはいかなかった。
「販売できるようなものをもらってきてるんだったら、なおさら挨拶しないとダメでしょう?」
強い口調で言われて口ごもってしまった。
それを見逃すはずがない。
「悪い相手なの?」
「違う、そんなんじゃないよ!」
「美保、最近誰の家にお邪魔にしてるの?」
夕飯時、ハンバーグの乗ったテーブルを挟んで母親が何気なく質問をしてきた。
「え?」
「よく手作りのお菓子をもらってくるでしょう? 1度、ちゃんとお礼に行ったほうがいいんじゃない?」
確かに、屋敷へ行く度に叔母さんはなにかしらのお菓子を包んで持たせてくれる。
私はそれを両親にも食べてもらっていた。
けれど、作っている人のことや、どこへ行っているのかということはまだ伝えていなかった。
「う~ん。その人は仕事でお菓子を作ってて、その残りをくれてるだけだから大丈夫だと思うよ」
まさか男の子の家に行っているとは言えなくてごまかそうとする。
けれど、そう簡単にはいかなかった。
「販売できるようなものをもらってきてるんだったら、なおさら挨拶しないとダメでしょう?」
強い口調で言われて口ごもってしまった。
それを見逃すはずがない。
「悪い相手なの?」
「違う、そんなんじゃないよ!」