司にサプライズをしてから一週間が経過していた。
その間私は約束通り、本当に毎日屋敷へ趣いていた。

さすがに毎日遊びに出かけていると怒られるから、夏休みの宿題を持っていくことにしたのだ。
期末テストの点数がよかったこともあり、それで両親はなにも言わなくなった。


「これはこっちの公式に当てはめて……」


司に教えてもらいながらだと、宿題もどんどんはかどっていく。
例年の倍の速度で終わっていく宿題に我ながら驚いている。

司と一緒に勉強をしたり、時には映画を見たり、本の感想を言い合う。
そして昼になると叔母さんとふたりで食事の準備をして司の部屋で3人で一緒に食べる。

それはまるでひとつの家庭のような姿だった。
ずっと以前からこうして3人で暮らしてきたような、そんな雰囲気を感じられるようだった。