それなら具材をしっかり入れて、歯がいらないくらい柔らかく煮込んだものがいいかもしれない。
味付けはどうしよう。

私はコンソメが好きだから一応買ってきたけれど、健康のことを考えるとシンプルに野菜の味を生かしたほうがいいのかもしれない。

色々と考えながら台の上に食材を並べていく。
大根にウインナーにベーコンにブロッコリー。

とにかく栄養になりそうで、なおかつ美味しそうなものばかりを買ってきたから、統一感がなかったことに気がつく。
不安になっていると「ポトフにすると丁度いいかもしれないわね」と、叔母さんが横から声をかけてきた。


「ポトフって、おしゃれなスープですよね?」


自分に作れるだろうか?
料理の手伝いは家でしているけれど、ポトフを1人で作った経験はなかった。


「野菜のごった煮みたいなものだと思えばいいのよ。残り物をちゃんと使い切るためになんでもかんでも鍋に入れたら、意外と美味しくなるものよ」


その言葉にホッと胸をなでおろす。
それなら私にもできそうな気がしてきた。
とにかく食べやすい大きさに食材をカットしていくことにする。


「フルーツを使ってもいい?」