「げ、」
「び、白夜様!あ、おはようございます」
どうして、、、どうしてこうなった⁈
なんやかんやであの後、お香さんに連れられて通された部屋は私が想像していた以上のものだった。
「さあさ時雨様!こちらのお部屋です」
「ほ、本当にこの部屋で合っているのですか?部屋を間違えているとか」
「いえいえ!正真正銘、今日から時雨様がお使いになるお部屋ですよ。取り敢えずは使用人達が朝から総出で家具諸々を揃えてみたのですが、いかがでしょうか」
使用人扱いだった私が久野家で与えられていた部屋は決して広くはない。人が一人ギリギリ生活できるかを疑うレベルの場所だったから。
こうして、はいどうぞと当たり前のように用意された大きな部屋を見ると本当に自分なんかが使っていいのか目を疑ってしまう。
一般の女子高生が使うような可愛い部屋とは少し違って明るく清潔な雰囲気が漂う。天井から下がる照明はコットンボールの形をしたホワイト系のイルミネーションライト。テーブルは鏡面加工が施されているのかツルツルとした光沢感がある。カーテンやソファーはライトグレーでホワイトインテリアとの色調バランスがほど良く保たれている為か目にも優しいデザインだ。
外の建物から、このお屋敷は中の構造全てが和室のみかと思っていた。だがひとたび部屋の中に入れば、白を基調としたホワイトインテリア漂うなんともお洒落な内装だった。
私の好みに全て当てはまっていてある意味で怖い。
見とれてしまい佇んだまま動けなくなる。そんな私をお香さんは不安そうな顔をするとおずおずと顔を覗き込む。
「あの…もしやお気に召されませんでしたか?」
私ははっと我に帰ると慌てて首を横に振る。
「いえ!こんなに素敵な部屋は生まれて初めてで。本当に私みたいな者が使用してしまっていいのかなって」
慌ててそう言えば、お香さんは嬉しそうに顔を輝かせた。
「そうでしたか!気に入っていただけて感激です。今日からここは時雨様のお部屋なのですから好きに使って下さいね。何か必要なものとか分からないことがありましたら遠慮なくお申し付け下さい」
「こちらお召し物です」と私の着替えまで手伝おうとする。
そんなお香さんを何とか留めた私は気になっていたことを聞いた。
「…あの、ご子息様のことなのですが」
「若様のことですか?それが何か」
「そ、その…。久野家を出る前、父からは千年に一度の純血の血を引き継ぐお方だとお聞きして。ですがその純血とは一体何なのでしょうか?」
「あー、やっぱり気になりますよね。あのような逸材、過去一度も生まれたケースがありませんから」
「び、白夜様!あ、おはようございます」
どうして、、、どうしてこうなった⁈
なんやかんやであの後、お香さんに連れられて通された部屋は私が想像していた以上のものだった。
「さあさ時雨様!こちらのお部屋です」
「ほ、本当にこの部屋で合っているのですか?部屋を間違えているとか」
「いえいえ!正真正銘、今日から時雨様がお使いになるお部屋ですよ。取り敢えずは使用人達が朝から総出で家具諸々を揃えてみたのですが、いかがでしょうか」
使用人扱いだった私が久野家で与えられていた部屋は決して広くはない。人が一人ギリギリ生活できるかを疑うレベルの場所だったから。
こうして、はいどうぞと当たり前のように用意された大きな部屋を見ると本当に自分なんかが使っていいのか目を疑ってしまう。
一般の女子高生が使うような可愛い部屋とは少し違って明るく清潔な雰囲気が漂う。天井から下がる照明はコットンボールの形をしたホワイト系のイルミネーションライト。テーブルは鏡面加工が施されているのかツルツルとした光沢感がある。カーテンやソファーはライトグレーでホワイトインテリアとの色調バランスがほど良く保たれている為か目にも優しいデザインだ。
外の建物から、このお屋敷は中の構造全てが和室のみかと思っていた。だがひとたび部屋の中に入れば、白を基調としたホワイトインテリア漂うなんともお洒落な内装だった。
私の好みに全て当てはまっていてある意味で怖い。
見とれてしまい佇んだまま動けなくなる。そんな私をお香さんは不安そうな顔をするとおずおずと顔を覗き込む。
「あの…もしやお気に召されませんでしたか?」
私ははっと我に帰ると慌てて首を横に振る。
「いえ!こんなに素敵な部屋は生まれて初めてで。本当に私みたいな者が使用してしまっていいのかなって」
慌ててそう言えば、お香さんは嬉しそうに顔を輝かせた。
「そうでしたか!気に入っていただけて感激です。今日からここは時雨様のお部屋なのですから好きに使って下さいね。何か必要なものとか分からないことがありましたら遠慮なくお申し付け下さい」
「こちらお召し物です」と私の着替えまで手伝おうとする。
そんなお香さんを何とか留めた私は気になっていたことを聞いた。
「…あの、ご子息様のことなのですが」
「若様のことですか?それが何か」
「そ、その…。久野家を出る前、父からは千年に一度の純血の血を引き継ぐお方だとお聞きして。ですがその純血とは一体何なのでしょうか?」
「あー、やっぱり気になりますよね。あのような逸材、過去一度も生まれたケースがありませんから」