翌日は、朝からバイトだった。
クリスマスイヴだというのに、なんとも悲しいスケジュールだ。
ただ、昨日の今日だからこそ、バイトでよかった……とも思った。
もともと、輝先輩とは今日も明日も一緒に過ごせない予定だった。
その代わり、昨日はお互いのクリスマスプレゼントを選びに行く約束をしていた。
全部台無しになった今は、無性に虚しくてたまらない。
忙しくしていれば気が紛れるんじゃないかと思って、今日はいつも以上に動いた。
「なんか元気ないね」
「え? そうですか?」
「うん。目が赤いけど、なにかあった?」
菜々緒さんからそんな風に訊かれて、ドキッとした。
だけど、なんでもないふりをする。
「なにもないですよ。今日から冬休みだから浮かれちゃって、昨日は寝てなくて。目が赤いのはそのせいかもです」
自嘲を込めつつ、ハハッと明るく笑う。
彼女は怪訝そうにしながらも、店長に呼ばれて私から離れた。
タイミングよく菜々緒さんに声をかけてくれた店長に感謝し、空いたテーブルを片付けに行く。
今日は、家族連れやカップルが多くて、余計に気が滅入る。
ただ、真菜とシフトが被らなかったのは、せめてもの救いだったのかもしれない。
きっと、彼女にはごまかせなかったと思うから……。
クリスマスイヴだというのに、なんとも悲しいスケジュールだ。
ただ、昨日の今日だからこそ、バイトでよかった……とも思った。
もともと、輝先輩とは今日も明日も一緒に過ごせない予定だった。
その代わり、昨日はお互いのクリスマスプレゼントを選びに行く約束をしていた。
全部台無しになった今は、無性に虚しくてたまらない。
忙しくしていれば気が紛れるんじゃないかと思って、今日はいつも以上に動いた。
「なんか元気ないね」
「え? そうですか?」
「うん。目が赤いけど、なにかあった?」
菜々緒さんからそんな風に訊かれて、ドキッとした。
だけど、なんでもないふりをする。
「なにもないですよ。今日から冬休みだから浮かれちゃって、昨日は寝てなくて。目が赤いのはそのせいかもです」
自嘲を込めつつ、ハハッと明るく笑う。
彼女は怪訝そうにしながらも、店長に呼ばれて私から離れた。
タイミングよく菜々緒さんに声をかけてくれた店長に感謝し、空いたテーブルを片付けに行く。
今日は、家族連れやカップルが多くて、余計に気が滅入る。
ただ、真菜とシフトが被らなかったのは、せめてもの救いだったのかもしれない。
きっと、彼女にはごまかせなかったと思うから……。