数日後の放課後。帰ろうとしたら野田から話しかけてきた。
「DVD、観ました?」
若干声が弾んでいる。
「観た。全部観たけど今日持ってきてないから、明日持ってくるわ」
持ってこようと思ったけど。野田のシーンをなんとなくまた観たいなと思い、持ってきていなかった。
「返すのはいつでもいいです。それよりも他のも貸しますか? 貸しますよ」
イメージには全くなかった、グイグイくる野田。学校でのそれは、俺に対してだけで、優越感というか、少し不思議な気持ちになった。嫌ではなかった。
「じゃあ、また家に……今から家に行ってもいいか?」
「はい、大丈夫です」
「平井、これからみんなとカラオケ行くけど、今日は行かんの?」
野田と教室から出ようとした時、荒木が声をかけてきた。
「あぁ、今日は行かないわ」
「そうなの? 珍しいね」
「じゃあ、また明日!」
野田と一緒に廊下に出る直前、荒木たちが結構大きな声で「平井、野田と一緒にいるの謎じゃね」「ね、ふたり似合わないね。ってか野田ってさぁ……」とぼそぼそと聞こえ、バカにした笑い声まで聞こえた。
「別に俺が誰と過ごそうとお前らには関係ないじゃん」
こそこそと野田が悪く言われてる感じがムカついて、荒木たちに言葉をぶつけて教室を出ていった。普段からこんな口調であいつらに言葉をぶつけることもあるし、喧嘩にはならないだろう。
「DVD、観ました?」
若干声が弾んでいる。
「観た。全部観たけど今日持ってきてないから、明日持ってくるわ」
持ってこようと思ったけど。野田のシーンをなんとなくまた観たいなと思い、持ってきていなかった。
「返すのはいつでもいいです。それよりも他のも貸しますか? 貸しますよ」
イメージには全くなかった、グイグイくる野田。学校でのそれは、俺に対してだけで、優越感というか、少し不思議な気持ちになった。嫌ではなかった。
「じゃあ、また家に……今から家に行ってもいいか?」
「はい、大丈夫です」
「平井、これからみんなとカラオケ行くけど、今日は行かんの?」
野田と教室から出ようとした時、荒木が声をかけてきた。
「あぁ、今日は行かないわ」
「そうなの? 珍しいね」
「じゃあ、また明日!」
野田と一緒に廊下に出る直前、荒木たちが結構大きな声で「平井、野田と一緒にいるの謎じゃね」「ね、ふたり似合わないね。ってか野田ってさぁ……」とぼそぼそと聞こえ、バカにした笑い声まで聞こえた。
「別に俺が誰と過ごそうとお前らには関係ないじゃん」
こそこそと野田が悪く言われてる感じがムカついて、荒木たちに言葉をぶつけて教室を出ていった。普段からこんな口調であいつらに言葉をぶつけることもあるし、喧嘩にはならないだろう。