「はい、喜んで」


 断る、ほぼ確実に。
 一輝くんは。

 そう思っていた。
 それなのに。
 意外過ぎる一輝くんの返答。


 驚いた、ものすごく。

 というよりも。
 驚き(それ)を超え。
 わからなくなっている、何が何だか。



 今日の一輝くんと拓生くん。
 ついていけないっ、全然。


 それだからだろうか。
 頭の中が混乱状態に。



「じゃあ、決まり。
 結菜ちゃんも行くよ」


 続いている、混乱状態。
 そんな中。
 拓生くんが笑顔でそう言い。
 結局、拓生くんや一輝くんとカフェに行くことに。





 五分くらい歩いていると。

 かわいらしいカフェが見えてきた。


「あそこの店いいんじゃない?」


 拓生くんがカフェの方を見てそう言った。


「いいですね、そこにしましょう」


 一輝くんもそう言った。


「「結菜ちゃんも、あの店でいいでしょ?」」


 なんと、息ピッタリ。

 一輝くんと拓生くんが同時にそう言った。


「うん、いいよ」


 私は。
 なんとなく、そう言うしかなかった。