* * *
拓生くんの部屋。
拓生くんが用意してくれたジュースとお菓子。
それらも、いただき。
今は。
拓生くんと一緒に勉強中。
いつものように拓生くんは親切に分かりやすく勉強を教えてくれている。
拓生くんに勉強を教えてもらう。
そのことに夢中になっていた。
「拓生くん、ありがとう、
すごくわかりやすいよ」
集中できている、良い具合に。
なので。
気付かなかった、全く。
拓生くんにお礼を言い。
上げた、顔を。
そのとき。
顔が合った、拓生くんと。
その距離は。
思った以上に近く。
そのことに驚いたからだろう。
できない、動くことが。
それでも。
離れよう、なんとか。
拓生くんから。