「ちょっと、
一輝くんっ⁉」
突然、一輝くんに手を掴まれた。
そして、そのまま一輝くんの部屋の中に引き込まれてしまった。
そのあとすぐに。
一輝くんに抱きしめられた。
突然の一輝くんの行動に。
頭の中はパニック状態。
「一輝くんっ⁉」
「一緒に」
「え?」
「一緒に寝よう、結菜ちゃん」
え。
えぇぇっ⁉
「一輝くん⁉」
「ね、結菜ちゃん、
一緒に寝よう」
一輝くんっ⁉
急にどうしたの⁉
パニック状態はさらに加速した。
「一緒にって、
面白いねっ、その冗談っ」
パニックになりながらも。
なんとか切り抜けよう。
そう思いながら一輝くんにそう言った。
「冗談?
僕はそんな冗談は言わないよ」
冗談じゃないっ⁉
それならっ。
もっともっと問題なんですけどっ‼
パニック状態。
それが加速し過ぎて。
スピードオーバー。
もう。
止まらないっ。
止められないっ。
一体どうすればっ‼
って。