またまた突然のことで。

 驚いた、ものすごく。


 掴まれた、ぎゅっと。
 一輝くんに。

 一輝くんの頬に触れている私の手を。


「一輝くん⁉」


 驚き過ぎた。
 そのためだろうか。
 一輝くんの名前を呼ぶ声が裏返った感じになってしまい。
 ボリュームも大きくなってしまった。


「結菜ちゃんに冷たい態度をとられて
 僕、すごく寂しくなっちゃった。
 だから慰めて、結菜ちゃん」


 一輝くんはそう言い。
 私を押し倒した。

 その後すぐ覆いかぶさってきた。
 一輝くんは私の上に。


「ちょっと待って‼ 一輝くん‼」


 もうパニック状態。


「ダメ、待てない
 埋めて、僕の寂しさを」


 一輝くんはそう言うと。
 私の唇にやさしくキスを……。


 その後は、強く深く。
 だけど、ものすごく甘くてとろけるような。





 そんな一輝くんのキスに。
 溺れそうなくらいにメロメロになっている。


 そうなり過ぎて。

 心と身体は。
 かなり危険な状態に。



 それなのに。

 一輝くんは、さらに激しくなる一方で。







 少しして。
 一輝くんの唇が私の唇から離れた。



 かと思いきや。

 一輝くんの唇は。
 私の首筋の方に。


 そして耳の方にも。





 ダメ。

 やめて、これ以上は。


 そうじゃないと。