ドアを開けたのは。
 十代半ばくらいの男の子。


 その男の子の印象は。
 ちょっとだけイマドキの男の子という印象。

 顔は、とてもきれいで整っている。

 見ようによっては美少女にも見える。

 髪は少しウェーブがかかってふんわりとしている。

 髪の色は濃いめのブラウン。

 瞳はビー玉のように透き通っている。

 肌もすごくきれい。



 って。
 見とれている場合ではなかった。

 美し過ぎるとはいえ。
 見知らぬ男の子には違いない。


 そんな見知らぬ男の子。
 その子が玄関のドアを開けてこちらを見ている。


 どうしよう。

 見知らぬ男の子が玄関のドアを開けた。
 ということは、ここの部屋の鍵を持っているということ。

 こういうとき。
 一体どうしたらいいのだろう。


 まずは、その男の子に「鍵を返してもらえませんか」とお願いをする。

 それとも……。


 あぁぁ~っ‼ 
 どうしようっ‼