疑った、目を。
なぜなら。
いたから、女の子が。
一輝くんの隣に。
この状況。
わからない、よく。
だけど。
苦しい、なぜか。
苦しくて苦しくて。
できなくなりそう、息が。
ダメ、もう。
離れたい。
一刻も早く、この場所から。
一輝くんと女の子。
二人に背を向け。
下を向き歩き出した。
少しでも遠く。
離れたい、一輝くんから。
その一心だった。
やっとのことで着いた、マンションに。
部屋に入り。
買った食材を冷蔵庫の中に入れた。
いつもなら。
その後、片付けをしたりテレビを観たりする。
だけど。
違う、今は。
起こらない、何もやる気が。
どうしてだろう。
違う。
わかっている、本当は。
なぜなのか。
浮かんでいる、さっきから。
何度も何度も同じことが。
女の子。
一輝くんの隣にいた。
なんで。
一緒だったの。
誰?
あの女の子は。
どういう関係なの?
嫌。
こんなことばかり。
思ってしまう自分が。
何度も何度も。
消そうとしている。
頭の中から。
それなのに。
離れない、どうしても。
頭の中から。
一輝くんのことが。
辛い。
どうしよう。
これから、どうすれば。