無事彼へのクリスマスプレゼントを購入するための場所に到着した。
 
 太陽との待ち合わせ時間まで残り1時間。

 既に購入するものは、昨日のうちに決めていたので、あとは店内を探して購入するだけ。

 店内の光を反射して光り輝く、銀色のアクセサリー類。

 可愛らしいネックレスやかっこいいブレスレットが、棚に綺麗に並び揃えられている。
  
「何かお探しでしょうか?」

 何かを探している私に見兼ねたのか、綺麗なスーツ姿の女性店員さんに声をかけられる。

 首元には小さいチェーン型のネックレスが、鎖骨に重なり合うようにかけられている。

 ネックレスも綺麗だが、店員さんの鎖骨の出っ張り具合が美しい。

「えーっと、これなんですけど、ありますか?」

 事前にネットで調べておいた画像を店員さんに提示する。

「ありますよ!ちなみに色がシルバーとゴールド、それとローズピンクがありますが、どれにいたします?」

「シルバーひとつとローズピンクをひとつお願いします」

「かしこまりました。ただいまお持ちしますね。ちなみに、片方は彼氏さんへのプレゼントですか?」

「え、なんでわかったんですか?」

「クリスマスだからっていうのもあるんですけど、お姉さんの顔が優しい幸せそうな顔で商品を眺めていたので」

「あ、そういうことですか。彼へのプレゼントなんです・・・」

 自分で言ったにもかかわらず、恥ずかしさで顔が熱い。

「そうでしたか、いいクリスマスになることを願っています。少々お待ちください」

「はい」

 2分ほどで、お姉さんが戻ってきて会計を済ませた。なかなかいい額になったが、最後のクリスマスにしては安い出費だろう。

 店を出てると、外はすっかり街全体が真っ白に染まっていた。

 地面だけではなく、空一面分厚い雲で覆われ、雪が大量に地上へ舞い落ちてくる。

 視界が雪で遮られる。目に映る景色は、どれも白く濁ったような光景。

 一言で言うと、視界不良。

 来月の中旬に完成予定の大型商業施設の外観がだいぶ出来上がっている。それにしても大きい。

 東京ドーム何個分なんだろうと思ってしまう。よくニュースで比較対象に使われるフレーズ。

 東京ドームに行ったことがない私からすると、基準がわからないので毎回どのくらいすごいのか、いまいち伝わってこない。

 多分、今回も完成したらニュースでお馴染みの言葉を聞くことにはなるだろう。

 それを私はどんな感情で聞くことになるのかわからないが、ちょっとした楽しみではある。