「いや〜、面白かったね」
「うん!この映画を観ることができてよかった」
「それにしてもまさかすぎるオチだったな」
「本当に驚きすぎて涙出ちゃったもん」
小さな雛鳥のドリーは、家族や友達から多くの愛を貰いながら懸命に生き続けた。
ドリーの生い立ちがあまりにも不憫で尚且つ、自分自身に劣等感を抱きながらも跳ぶ練習をするが、一向に飛ぶ気配のないシーンは苦しかった。
時には、友達からいじめられ。大きい別の種類の鳥たちには蔑ろにされるなど、観ていて精神的にキツかった。
それでも、諦めなかったドリーはある日、出会ってしまったのだ。運命の相手に。
川辺で飛ぶ練習をしていた時、ある1羽の女の子の鳥が川に流され下流へと向かっていた。
彼女は当然、気絶しており助けなければ、このまま溺死して亡くなってしまう。
そんな危機的状況が、ドリーの勇気と覚悟を激らせたのだろう。ゆっくりと助走をつけ、大きく翼を羽ばたかせる。
そして、彼は飛んだ。飛ぶことができなかった彼が、大空へと飛び立って彼女を助けるシーンは計り知れない感動を私たちに届けてくれた。
「希空、ボッロボロに泣いてたもんな」
「だって、せっかく幸せになれたと思ったのにあれは無理だよ」
「確かに不運すぎたな」
「うん」
映画の終盤に差し掛かったところで、彼のガールフレンドのエイミーは亡くなってしまった。
寿命や病気ではない。事故だった。
風が強く森の中は、激しい風や雨に晒され危険な状態。そんな中、エイミーはドリーと食べるための夕食を探しに激しく木々が揺れる森へと飛び去ってしまう。
(この辺りから、私の心臓は場面が変わるごとに涙腺が崩壊間近だった)
帰りが遅いと心配したドリーはエイミーを探しにいくが、エイミーは風によって倒れてしまった大木の下敷きとなって無惨にも力尽きてしまっていた。
ドリーは、亡くなったエイミーの亡骸だけでも家へと連れ帰ろうとしたが、当然できるわけもなく空から降ってくる雨が、彼の涙を再現しているのだった。
「最後は、ドリーも寿命で亡くなったけど、きっと彼にとっての余生は生きた心地がしなかったんじゃないかな」
「どうだろうね。それは、私たちの憶測でしかわからないことだけれど、私は多分だけどドリーは振り切れたと思うよ」
「どうしてそう思うの?」
「んー、根拠はないけど。きっとエイミーの想いが届いていたんじゃないかな?」
「想い?」
「うん。私がいなくてもあなたには笑って最後まで人生を楽しんでほしいっていう想いが」
「なるほどね。確かに最後は安らかな顔で眠っていたから、それはあるかもね」
「それよりもお腹減っちゃった。何か食べよ!」
「そうだね。僕もお腹ぺこぺこだよ」
入場する時、手にしていたポップコーンはすでに空っぽ。1度食べ始めたら止まらなくなってしまい、映画が始まった30分後にはすっからかんになってしまった。
「それじゃ、行こっか」
「希空は何が食べたい?」
「そうだな〜。じゃあ、チキン!」
「うっわ。残酷すぎる・・・」
薄暗い照明が当たるところで不敵に笑う姿はまるで、悪魔のような笑みだった。
携帯に反射して見えた顔に自分自身も驚いたのは秘密。
「うん!この映画を観ることができてよかった」
「それにしてもまさかすぎるオチだったな」
「本当に驚きすぎて涙出ちゃったもん」
小さな雛鳥のドリーは、家族や友達から多くの愛を貰いながら懸命に生き続けた。
ドリーの生い立ちがあまりにも不憫で尚且つ、自分自身に劣等感を抱きながらも跳ぶ練習をするが、一向に飛ぶ気配のないシーンは苦しかった。
時には、友達からいじめられ。大きい別の種類の鳥たちには蔑ろにされるなど、観ていて精神的にキツかった。
それでも、諦めなかったドリーはある日、出会ってしまったのだ。運命の相手に。
川辺で飛ぶ練習をしていた時、ある1羽の女の子の鳥が川に流され下流へと向かっていた。
彼女は当然、気絶しており助けなければ、このまま溺死して亡くなってしまう。
そんな危機的状況が、ドリーの勇気と覚悟を激らせたのだろう。ゆっくりと助走をつけ、大きく翼を羽ばたかせる。
そして、彼は飛んだ。飛ぶことができなかった彼が、大空へと飛び立って彼女を助けるシーンは計り知れない感動を私たちに届けてくれた。
「希空、ボッロボロに泣いてたもんな」
「だって、せっかく幸せになれたと思ったのにあれは無理だよ」
「確かに不運すぎたな」
「うん」
映画の終盤に差し掛かったところで、彼のガールフレンドのエイミーは亡くなってしまった。
寿命や病気ではない。事故だった。
風が強く森の中は、激しい風や雨に晒され危険な状態。そんな中、エイミーはドリーと食べるための夕食を探しに激しく木々が揺れる森へと飛び去ってしまう。
(この辺りから、私の心臓は場面が変わるごとに涙腺が崩壊間近だった)
帰りが遅いと心配したドリーはエイミーを探しにいくが、エイミーは風によって倒れてしまった大木の下敷きとなって無惨にも力尽きてしまっていた。
ドリーは、亡くなったエイミーの亡骸だけでも家へと連れ帰ろうとしたが、当然できるわけもなく空から降ってくる雨が、彼の涙を再現しているのだった。
「最後は、ドリーも寿命で亡くなったけど、きっと彼にとっての余生は生きた心地がしなかったんじゃないかな」
「どうだろうね。それは、私たちの憶測でしかわからないことだけれど、私は多分だけどドリーは振り切れたと思うよ」
「どうしてそう思うの?」
「んー、根拠はないけど。きっとエイミーの想いが届いていたんじゃないかな?」
「想い?」
「うん。私がいなくてもあなたには笑って最後まで人生を楽しんでほしいっていう想いが」
「なるほどね。確かに最後は安らかな顔で眠っていたから、それはあるかもね」
「それよりもお腹減っちゃった。何か食べよ!」
「そうだね。僕もお腹ぺこぺこだよ」
入場する時、手にしていたポップコーンはすでに空っぽ。1度食べ始めたら止まらなくなってしまい、映画が始まった30分後にはすっからかんになってしまった。
「それじゃ、行こっか」
「希空は何が食べたい?」
「そうだな〜。じゃあ、チキン!」
「うっわ。残酷すぎる・・・」
薄暗い照明が当たるところで不敵に笑う姿はまるで、悪魔のような笑みだった。
携帯に反射して見えた顔に自分自身も驚いたのは秘密。