限界って警笛が、頭に響いてるのが分かる。
「ん?は、な?」
私の声が届いたとき、
返事をしてくれた永遠の声は。
今までで1番優しい気がして。
「ねぇ、永遠強く、だき、しめて、」
最後の力を振り絞るように言葉を発した。
「......は、な、」
一瞬、そう一瞬だけ、
永遠は驚いたような顔をした、気がする。
そりゃ、そうだ、
近くには両親もお兄ちゃんもいるから。
でも、もう願っても、
──────もう少しは叶わない。
だから........................
「.........と、わ。おね、がい、」
もう、伸ばせていないであろう手を、
永遠のほうへと伸ばした。