──────ギュッと、
手を握ったまま、移動するのは夜紘くんのベッド。
「変わんないね、ひらりは」
夜紘くんがそんな言葉を落とせば、
なんの確認もないまま、2人でベッドに転がる。
「っ、夜紘くんが、いる、からだもん、」
時々ね、夜紘くんがいなかったら、
〝眠れない夜〟はどうするんだろう?とか。
そーいう事を予想しちゃうけど............
やっぱり、離れたくなさ過ぎて。
──────ギュッと、
夜紘くんにしがみつく私。
「ふっ、僕はひらりに甘えられるの好き、」
すると、わざと耳元で甘く囁く夜紘くん。
本当は、
夜紘くんに〝好き〟って伝えたいけど。
私には、それが出来ないから.....................