剣と魔法の異世界に転生した。
孤独死を哀れんだ神が第二の人生を与えてくれたのだ。

はじめは上手くいっていた。
魔族を倒し、英雄と呼ばれ、チート能力の全能感に酔いしれる。

ああ、何も変わらなかった。
人は僕を恐れた。

死の間際、僕のそばには誰もいなかった。


#140字小説
『異世界転生しても』