「うぁうぁ」

「ママだって」
「いいや、絶対パパ」
「破裂音はいきなりできないから、ママですぅ」
「思いはパパかもしれないだろ?」

「うあぁぁぁ!」

言い争っていたら、息子が泣いてしまった。
まあ、どっちでもいいよ。元気に育ってくれたら。
幸せには必ずするから。

#140字小説
『親愛なる君へ』