◯第6話~第10話
第6話以降も、トリスは島で暴れる魔王や魔獣をあっさり倒し、離散していた領民や穏健派の魔族を仲間に加え、順調に島の復興を進めていく。
(途中で「この島には神話の時代に女神と戦った『蛮神』が島の最北端に封印されている」という伝説を伏線として提示)

そんな最中、レヴナントが第5話ラストで目撃したものを報告する。
謎の光の正体は、少年の姿をした謎の魔族が、封印されていた魔王を解き放とうとする瞬間だった。

◯第11話~第15話
魔王や魔獣の復活を阻止すれば、島の復興もずっと楽になる――
そう考えたトリスは、謎の少年の犯行現場を押さえる作戦に打って出る。
作戦は成功。謎の少年は取り逃すも、トリスとエルはその正体を察した。

その正体は死んだはずの大魔王デミウルゴス。
トリスに破れた後、大魔王は力のほとんど全てを失った状態で復活。
魔王達の封印を解除するついでに力の一部をかすめ取り、少しずつ魔力を回復させていた。

大魔王を何とかしたいと思うトリスだったが、島の復興の方も課題ばかりでなかなか手を打てない。
そんなとき、かつて大魔王軍に寝返った「前領主の息子」が、半魔族に姿を変えて再来。
自分こそが正当な領主であると主張し、魔族の集団を率いてモルゲン市とベヒモスを奪おうとする。

◯第16話~第20話
人間と穏健派の魔族が手を取り合ったことで、前領主の息子を退けることに成功。
島中が勝利の喜びに沸き返る中、トリスは大魔王が前領主の息子をけしかけた黒幕だと考え、最後の決着をつけることを決意する。

その日の夜、蛮神が封じられた土地に大魔王が現れる。
だが、トリスはそれを読んで先回りをしていた。
大魔王の目的は、復活させた蛮神の力を取り込むことで、最盛期以上の強さを手に入れること。
ベヒモスも本来は蛮神復活の生け贄だったが、横取りされて使えなくなったため、あえて大規模な戦闘を引き起こして大量の魔族の死を誘発。
それを生け贄として蛮神を蘇らせる計画だった。

蛮神の復活を試みる大魔王。しかし、何故か儀式は失敗に終わる。
実は、先にトリスがあえて蛮神を復活させ、大魔王が到着する前に討ち取っていた。
トリスを化け物と呼び恐怖する大魔王。今度こそ完全な討伐に成功。
さすがに人間離れしすぎたかと自問するトリスだったが、一部始終を見届けていたエルに普段と変わらない態度で接されたことで、迷いを吹っ切って日常へと戻っていくのだった。