<<page1>>
〇異世界 山(朝)
中年男性を背負って猛スピードで走っているジェン
聖兵士に斬り殺された人たちの死体の姿がジェンの目に入る
ジェン「くそっ、もっと早くオレがあいつを倒してれば・・・ごめんなさい」
ガクッと急にジェンの体が通常通りにしか動かなくなる
ジェン「!」
走るのをやめて立ち止まるジェン
<<page2>>
ジェン(あいつが破滅したから、得た能力を失ったんだ)
ジェンの背負っている中年男性が生き返って目を覚ます
中年男性「・・・本当に生き返れた!」
ジェン「奥さんがいる洞窟はどこですか?」
<<page3>>
中年男性「あっちです!」
ジェン、中年男性を背負うのをやめて二人で走り始める
ジェン(兵士が洞窟まで行ってなければいいんだけど・・・)
<<page4>>
〇異世界 洞窟内(朝)
赤ちゃんをあやしている一人の女性
ジェンと中年男性が洞窟に入ってくる
中年男性を見る妻
妻「早かったわね」
中年男性「よかった! 無事で!」
妻を抱きしめる中年男性
<<page5>>
赤ちゃんを見るジェン
テロップ『乳児 チック・カヌーシャ』
驚いた表情を浮かべるジェン
ジェン(メインキャラだな・・・)
ジェン(この異世界では、両親がモブキャラでもメインキャラが産まれることもあるのか)
<<page6>>
妻「何があったの? さっき大きな音がしたけど・・・そちらの人は?」
中年男性「この人は、襲撃してきた聖軍を追い払ってくれたんだよ」
ジェン「住みかを変えた方がいいです。また聖軍が山に来るかもしれません」
中年男性「はい、そうします」
<<page7>>
ジェンの右手を両手で握る中年男性
中年男性「本当にありがとうございました!」
ジェン「・・・」
涙を流して頭を下げる中年男性
中年男性「あなたのおかげで、妻と赤ちゃんは助かりました!」
<<page8>>
中年男性「こうしてボクも妻と赤ちゃんに生きて会うことができた!」
もらい泣きしそうになるジェン
ジェン「・・・よかったです」
中年男性「あなたにはいくら感謝してもしきれない! 一生の恩人です!」
妻「ありがとうございました」
ジェンに頭を下げる妻
<<page9>>
ジェンの姿が消え始める
ジェン「!」
中年男性「言葉だけでしかお礼できないのが、申し訳ないです」
笑顔を浮かべるジェン
ジェン「いえ、それだけで十分です」
中年男性「本当にありがとうございました!」
ジェン「お幸せに」
<<page10>>
〇草原(昼)
ジェンの姿が現れる
ルイス「お疲れ。さあ、この調子でモブキャラたちを救っていくわよ」
ジェン「・・・オレ、決めたんだ」
ルイス「何を?」
<<page11>>
ジェン「オレは二度と異世界には行かない」
ルイス「!?」
見つめ合うジェンとルイス
ルイス「・・・どうして?」
ジェン「リリーから聞いたよ」
<<page12>>
ジェン「君に無念の死を伝える死者は、異世界で強者に殺された弱者のモブキャラだってね」
ルイス「!」
ジェン「つまり絶対に敵は強いってことだ。しかも圧倒的な強さを誇る敵だよ」
ルイス「でも、あなたの能力は最強よ。どんな敵であっても最後は勝てるわ!」
<<page13>>
ェン「あまりの苦痛を受けて気が狂った状態で死ねば、あの空間に行けずオレは消滅する」
ルイス「・・・」
ジェン「だから絶対に勝てるわけじゃない」
ルイス「・・・痛みで気が狂うことなんてないわよ」
ジェン「今回、その一歩手前になるくらいの痛みを受けたよ」
<<page14>>
街の治療所の方角へ歩いていくジェン
ルイス「あなたしか救えない人たちを見捨てるの!?」
立ち止まって振り返るジェン
ジェン「オレだけとは限らないだろ」
ルイス「異世界から無傷で帰ってきたのはあなただけよ!」
<<page15>>
ジェン「自分や大切な人のためでもないのに、死ぬほど痛い思いをするのは嫌なんだよ」
ルイス「・・・結局、あなたもあの男と同じなのね」
ジェン「?」
ルイス「あなたたちみたいな人が讃えられるなんて笑えるわ」
<<page16>>
顔を両手で覆って地面に崩れ落ちるルイス
ジェン「何の話だよ?」
ルイス「これで、また誰かが異世界に行って無駄死にすることになる」
ジェン「!?」
<<page17>>
ジェン「どういう意味だ?」
ルイス「あなたの代わりに別の人が異世界に行って死ぬことになるって言ってるのよ!」
ジェン「異世界のモブキャラの声を聞かなければいいだろ」
ルイス「聞きたくなくても、聞こえてくるのよ!」
ジェン「!」
<<page18>>
ルイス「一度聞いてしまったら、誰かを異世界に移動させるまで常に悲痛な声が聞こえる」
ジェン「もしかして、それが闇の力の代償か?」
ルイス「そうよ。そんな声をずっと聞いていたら頭がおかしくなるわ!」
ジェン「じゃあ今までどうしてたんだよ?」
<<page19>>
ルイス「そのたびに人助けだと誰かを説得して、これまで何十人と異世界に移動させてきた」
過去にルイスが勇者たちを説得しているイメージ
ルイス「だけど異世界から帰ってこれたのはあなたを含めて二人だけよ」
ジェン「それが、闇の力を得た代償だったら受け入れるしかないだろ」
<<page20>>
強い目つきでルイスを見るジェン
ジェン「オレは耐えきれない代償だったら、自ら命を絶つ覚悟でいた」
ルイス「闇の力を手にしたことで、アタシは死ぬことができない体になったわ」
ジェン「!」
ルイス「たとえコナゴナにされても死なずに再生するわ。自分で死ぬことなんてできない」
ジェン「・・・」
<<page21>>
ルイス「また良い人を騙すように説得して、異世界で無駄死にさせるなんて・・・」
自分の顔を両手で覆ったままのルイス
ルイス「もういやだ・・・助けて」
ジェン、苦い表情を浮かべてルイスに背を向ける
ルイスのもとから立ち去っていくジェン
<<page22>>
〇街(昼)
一人で歩いているジェン
ナレーション『子供の頃、魔王軍に立ち向かっていく勇者に憧れていた』
子供たちがマントを着て、勇者ごっこをしている
ナレーション『勇者が戦場に行けるのは強いからだ』
様々な能力を持っている勇者たちのイメージ
<<page23>>
ナレーション『戦うのが嫌になるほどの痛みを受けずに敵を倒せる力をもっているからだ』
ロイのポスターが建物の壁にはられている
ナレーション『モブキャラのオレは違う』
激痛で転げまわるジェンのイメージ
ナレーション『死ぬほどの痛みを受け続けなければ、強い敵を倒せるようにはならない』
<<page24>>
『魔王を倒した新聞配達員の写真が近日公開』と書かれた記事が路上に落ちている
ナレーション『オレが異世界での戦いで勝つためには、必ず死ぬほどの痛みが伴う』
ナーガが剣で切り刻んでくる姿が思い浮かぶ
ナレーション『酷い痛みは慣れて平気になるようなものじゃない』
ブルブルと震え始めるジェン
ナレーション『強烈なトラウマになる。もうあんな痛い思いをするのは絶対に嫌だ』
<<page25>>
〇街の治療所 ロイの病室(昼)
病室に入ってくるジェン
ロイ「家に帰ったのかと思ったよ」
ジェン「ちょっといろいろありまして・・・」
ジェン、ベッドの隣にある椅子に座る
<<page26>>
ロイ「巫女は手配しておいた。今日中に派遣される」
嬉しそうな表情になるジェン
ジェン「ありがとうございます!」
ジェン(これでテンシーちゃんにかかってる呪いが解ける!)
<<page27>>
ロイ「君にかかっている呪いは解けないと思うがな」
苦笑するジェン
ジェン「期待してませんよ」
ロイ「あとは、どうやって悪者を見つけるかだな・・・」
<<page28>>
ジェン「さっき、ルイス・レモネードって人と会ったんです」
ロイ「!」
ジェン「彼女は異世界に転移させる能力をもっていて、その世界には悪者がいます」
ロイ「・・・だが、異世界の敵は強すぎる」
ジェン「なんで知ってるんですか?」
<<page29>>
ロイ「彼女からオレの話を聞いてないのか? オレは一度だけ異世界に行ったことがある」
ジェン「!」
ロイ「敵が強すぎて戦意喪失したよ」
ジェン「異世界から抜け出すには敵に勝たなきゃいけないんじゃ・・・」
<<page30>>
ロイ「そのときの話はしたくないが、オレは悪い方法を使った。それで敵は死んだ」
ジェン「・・・」
ロイ「世界最強の勇者であるオレが最弱と言えるほど、異世界の敵と味方は強かったんだ」
<<page31>>
ロイ「勇者として戦いで命をかける覚悟はあったさ」
魔王軍と死闘を繰り広げているロイの姿のイメージ
ロイ「だが、この世界で英雄となり数々の勝利を収めてきたオレが・・・」
苦渋の表情を浮かべるロイ
ロイ「何の役にも立たないどころか足手まといになって死ぬことに耐えられなかったんだ」
<<page32>>
ジェン「・・・敵はどんな奴だったんですか?」
ロイ「人間とは似ても似つかない異形な姿をした怪物だった」
暗い表情を浮かべるロイ
ロイ「もう、そのときのことは思い出したくない」
同情するような表情でロイを見るジェン
〇異世界 山(朝)
中年男性を背負って猛スピードで走っているジェン
聖兵士に斬り殺された人たちの死体の姿がジェンの目に入る
ジェン「くそっ、もっと早くオレがあいつを倒してれば・・・ごめんなさい」
ガクッと急にジェンの体が通常通りにしか動かなくなる
ジェン「!」
走るのをやめて立ち止まるジェン
<<page2>>
ジェン(あいつが破滅したから、得た能力を失ったんだ)
ジェンの背負っている中年男性が生き返って目を覚ます
中年男性「・・・本当に生き返れた!」
ジェン「奥さんがいる洞窟はどこですか?」
<<page3>>
中年男性「あっちです!」
ジェン、中年男性を背負うのをやめて二人で走り始める
ジェン(兵士が洞窟まで行ってなければいいんだけど・・・)
<<page4>>
〇異世界 洞窟内(朝)
赤ちゃんをあやしている一人の女性
ジェンと中年男性が洞窟に入ってくる
中年男性を見る妻
妻「早かったわね」
中年男性「よかった! 無事で!」
妻を抱きしめる中年男性
<<page5>>
赤ちゃんを見るジェン
テロップ『乳児 チック・カヌーシャ』
驚いた表情を浮かべるジェン
ジェン(メインキャラだな・・・)
ジェン(この異世界では、両親がモブキャラでもメインキャラが産まれることもあるのか)
<<page6>>
妻「何があったの? さっき大きな音がしたけど・・・そちらの人は?」
中年男性「この人は、襲撃してきた聖軍を追い払ってくれたんだよ」
ジェン「住みかを変えた方がいいです。また聖軍が山に来るかもしれません」
中年男性「はい、そうします」
<<page7>>
ジェンの右手を両手で握る中年男性
中年男性「本当にありがとうございました!」
ジェン「・・・」
涙を流して頭を下げる中年男性
中年男性「あなたのおかげで、妻と赤ちゃんは助かりました!」
<<page8>>
中年男性「こうしてボクも妻と赤ちゃんに生きて会うことができた!」
もらい泣きしそうになるジェン
ジェン「・・・よかったです」
中年男性「あなたにはいくら感謝してもしきれない! 一生の恩人です!」
妻「ありがとうございました」
ジェンに頭を下げる妻
<<page9>>
ジェンの姿が消え始める
ジェン「!」
中年男性「言葉だけでしかお礼できないのが、申し訳ないです」
笑顔を浮かべるジェン
ジェン「いえ、それだけで十分です」
中年男性「本当にありがとうございました!」
ジェン「お幸せに」
<<page10>>
〇草原(昼)
ジェンの姿が現れる
ルイス「お疲れ。さあ、この調子でモブキャラたちを救っていくわよ」
ジェン「・・・オレ、決めたんだ」
ルイス「何を?」
<<page11>>
ジェン「オレは二度と異世界には行かない」
ルイス「!?」
見つめ合うジェンとルイス
ルイス「・・・どうして?」
ジェン「リリーから聞いたよ」
<<page12>>
ジェン「君に無念の死を伝える死者は、異世界で強者に殺された弱者のモブキャラだってね」
ルイス「!」
ジェン「つまり絶対に敵は強いってことだ。しかも圧倒的な強さを誇る敵だよ」
ルイス「でも、あなたの能力は最強よ。どんな敵であっても最後は勝てるわ!」
<<page13>>
ェン「あまりの苦痛を受けて気が狂った状態で死ねば、あの空間に行けずオレは消滅する」
ルイス「・・・」
ジェン「だから絶対に勝てるわけじゃない」
ルイス「・・・痛みで気が狂うことなんてないわよ」
ジェン「今回、その一歩手前になるくらいの痛みを受けたよ」
<<page14>>
街の治療所の方角へ歩いていくジェン
ルイス「あなたしか救えない人たちを見捨てるの!?」
立ち止まって振り返るジェン
ジェン「オレだけとは限らないだろ」
ルイス「異世界から無傷で帰ってきたのはあなただけよ!」
<<page15>>
ジェン「自分や大切な人のためでもないのに、死ぬほど痛い思いをするのは嫌なんだよ」
ルイス「・・・結局、あなたもあの男と同じなのね」
ジェン「?」
ルイス「あなたたちみたいな人が讃えられるなんて笑えるわ」
<<page16>>
顔を両手で覆って地面に崩れ落ちるルイス
ジェン「何の話だよ?」
ルイス「これで、また誰かが異世界に行って無駄死にすることになる」
ジェン「!?」
<<page17>>
ジェン「どういう意味だ?」
ルイス「あなたの代わりに別の人が異世界に行って死ぬことになるって言ってるのよ!」
ジェン「異世界のモブキャラの声を聞かなければいいだろ」
ルイス「聞きたくなくても、聞こえてくるのよ!」
ジェン「!」
<<page18>>
ルイス「一度聞いてしまったら、誰かを異世界に移動させるまで常に悲痛な声が聞こえる」
ジェン「もしかして、それが闇の力の代償か?」
ルイス「そうよ。そんな声をずっと聞いていたら頭がおかしくなるわ!」
ジェン「じゃあ今までどうしてたんだよ?」
<<page19>>
ルイス「そのたびに人助けだと誰かを説得して、これまで何十人と異世界に移動させてきた」
過去にルイスが勇者たちを説得しているイメージ
ルイス「だけど異世界から帰ってこれたのはあなたを含めて二人だけよ」
ジェン「それが、闇の力を得た代償だったら受け入れるしかないだろ」
<<page20>>
強い目つきでルイスを見るジェン
ジェン「オレは耐えきれない代償だったら、自ら命を絶つ覚悟でいた」
ルイス「闇の力を手にしたことで、アタシは死ぬことができない体になったわ」
ジェン「!」
ルイス「たとえコナゴナにされても死なずに再生するわ。自分で死ぬことなんてできない」
ジェン「・・・」
<<page21>>
ルイス「また良い人を騙すように説得して、異世界で無駄死にさせるなんて・・・」
自分の顔を両手で覆ったままのルイス
ルイス「もういやだ・・・助けて」
ジェン、苦い表情を浮かべてルイスに背を向ける
ルイスのもとから立ち去っていくジェン
<<page22>>
〇街(昼)
一人で歩いているジェン
ナレーション『子供の頃、魔王軍に立ち向かっていく勇者に憧れていた』
子供たちがマントを着て、勇者ごっこをしている
ナレーション『勇者が戦場に行けるのは強いからだ』
様々な能力を持っている勇者たちのイメージ
<<page23>>
ナレーション『戦うのが嫌になるほどの痛みを受けずに敵を倒せる力をもっているからだ』
ロイのポスターが建物の壁にはられている
ナレーション『モブキャラのオレは違う』
激痛で転げまわるジェンのイメージ
ナレーション『死ぬほどの痛みを受け続けなければ、強い敵を倒せるようにはならない』
<<page24>>
『魔王を倒した新聞配達員の写真が近日公開』と書かれた記事が路上に落ちている
ナレーション『オレが異世界での戦いで勝つためには、必ず死ぬほどの痛みが伴う』
ナーガが剣で切り刻んでくる姿が思い浮かぶ
ナレーション『酷い痛みは慣れて平気になるようなものじゃない』
ブルブルと震え始めるジェン
ナレーション『強烈なトラウマになる。もうあんな痛い思いをするのは絶対に嫌だ』
<<page25>>
〇街の治療所 ロイの病室(昼)
病室に入ってくるジェン
ロイ「家に帰ったのかと思ったよ」
ジェン「ちょっといろいろありまして・・・」
ジェン、ベッドの隣にある椅子に座る
<<page26>>
ロイ「巫女は手配しておいた。今日中に派遣される」
嬉しそうな表情になるジェン
ジェン「ありがとうございます!」
ジェン(これでテンシーちゃんにかかってる呪いが解ける!)
<<page27>>
ロイ「君にかかっている呪いは解けないと思うがな」
苦笑するジェン
ジェン「期待してませんよ」
ロイ「あとは、どうやって悪者を見つけるかだな・・・」
<<page28>>
ジェン「さっき、ルイス・レモネードって人と会ったんです」
ロイ「!」
ジェン「彼女は異世界に転移させる能力をもっていて、その世界には悪者がいます」
ロイ「・・・だが、異世界の敵は強すぎる」
ジェン「なんで知ってるんですか?」
<<page29>>
ロイ「彼女からオレの話を聞いてないのか? オレは一度だけ異世界に行ったことがある」
ジェン「!」
ロイ「敵が強すぎて戦意喪失したよ」
ジェン「異世界から抜け出すには敵に勝たなきゃいけないんじゃ・・・」
<<page30>>
ロイ「そのときの話はしたくないが、オレは悪い方法を使った。それで敵は死んだ」
ジェン「・・・」
ロイ「世界最強の勇者であるオレが最弱と言えるほど、異世界の敵と味方は強かったんだ」
<<page31>>
ロイ「勇者として戦いで命をかける覚悟はあったさ」
魔王軍と死闘を繰り広げているロイの姿のイメージ
ロイ「だが、この世界で英雄となり数々の勝利を収めてきたオレが・・・」
苦渋の表情を浮かべるロイ
ロイ「何の役にも立たないどころか足手まといになって死ぬことに耐えられなかったんだ」
<<page32>>
ジェン「・・・敵はどんな奴だったんですか?」
ロイ「人間とは似ても似つかない異形な姿をした怪物だった」
暗い表情を浮かべるロイ
ロイ「もう、そのときのことは思い出したくない」
同情するような表情でロイを見るジェン