<<page1>>
〇草原（昼）
向き合っているジェンとルイス
ルイス「始めていい？」
覚悟している表情のジェン
ジェン「ああ」
地面に手をかざすルイス
<<page2>>
ジェン「霊体を出現させるのは、異世界へ移動させるために必要なことなんだよな」
ルイス「ええ」
ゴブリンの霊体が現れる
ゴブリンC「助けてくれ！ 転生者に仲間が皆殺しにされる！」
ジェン「・・・」
回想に突入 ジェンが過去を思い出す
<<page3>>
〇回想 レモネード家の近くの道
向き合っているジェンとルイス
ジェン「ゴブリンなんかのために戦うなんて・・・」
ルイス「アタシが聞こえる死者の声はね、魂が濁ってない者の声なの」
ジェン「・・・」
ルイス「だから弱者でも悪い奴の声は聞こえない」
ジェン「！」
<<page4>>
ルイス「この世界でゴブリンは悪よ。でも、その異世界ではどうかしら？」
ジェン「・・・」
ルイス「少なくともアタシが聞いた声の主は悪い奴じゃないわ」
〇回想終了
<<page5>>
〇草原（昼）
ゴブリンC、必死にジェンとルイスに説明している
ゴブリンC「こちらの世界のゴブリンは、悪さをしないと誓ってる者もいます」
ジェン「・・・」
ゴブリンC「我々は争いを好まず、人里から離れた場所で暮らしていたんです」
平和に暮らしているゴブリンたちのイメージ
<<page6>>
ゴブリンC「でも各地で好戦的なゴブリンが暴れたせいで、我々は坑道を追いやられた」
ジェン「自分たちは違うと釈明すれば・・・」
ゴブリンC「人間は我々の姿を見ても区別がつきません」
ルイス「たしかに・・・」
<<page7>>
ゴブリンC「一部のゴブリンが悪さをすると、何もしてない我々まで悪く見られます」
ジェン「転生者っていうのは？」
ゴブリンC「別の世界から生まれ変わってきた人間です。チート能力をもってます」
ジェン「チート能力？」
<<page8>>
ゴブリンC「世界の常識を超えた力です！」
顔に汗をにじませるジェン
ジェン（・・・だ、大丈夫なはずだ）
ジェン（今回、オレには作戦がある）
ゴブリン「転生者はありえない力を使います」
〇回想に突入 ゴブリンが過去を思い出す
<<page9>>
〇回想 異世界 山道
移動しているゴブリンたち
ゴブリンC「北に坑道があるはずだ」
ゴブリンの子供「なんで人間に悪いことしてないのにボクたち酷いことされるの？」
ゴブリンC「一部の馬鹿なゴブリンが人間を襲うからだよ」
<<page10>>
ナレーション『人間は剣や弓や盾を使って戦います』
剣や盾を持っている人間たちのイメージ
ナレーション『しかし、突如世界に現れる転生者と呼ばれる者たちは違う』
爆音が聞こえてくる
ゴブリンA「何の音だ？」
ゴブリンB「様子を見に行くか」
ナレーション『転生者は百年に一度現れ、ありえない力を使います』
<<page11>>
〇回想 異世界の平地
平地に出る４匹のゴブリン
トムの周囲に雷が落ちている
ゴブリンたちの姿を見つけるトム
トム「ゴミども発見」
空に向かって手をあげるトム
<<page12>>
ゴブリンC「まさか・・・」
トム、手を振り下ろす
ゴブリンＤに雷がおちる
ゴブリンＤ「ぎゃあああっ」
焦げて倒れるゴブリンD
ゴブリンＣ「バジル！」
<<page13>>
トム「山から出てきたってことは、山奥にゴミどもがたくさんいるんだな」
逃げるゴブリンたち
ゴブリンA「逃げろ！ 転生者だ！」
ゴブリンB「子供、女を避難させろ！」
<<page14>>
トムが空に向かって手をあげる
ゴブリンC「やめてくれー！」
雷がゴブリンたちに落ちる
真っ黒に焦げて倒れるゴブリンたち
〇回想終了
<<page15>>
〇草原（昼）
泣いているゴブリンC
ゴブリンC「このままでは仲間が皆殺しにされる！」
青ざめた表情のジェン
ジェン「・・・見たのは雷を落とす力ですね？」
ゴブリンC「はい！」
ジェン（雷とかあたったことないし、メチャクチャ怖い）
<<page16>>
震え始めるジェン
ジェン「ルイス、移動させてくれ」
ルイス「ええ」
ジェンの胸に右手をあてるルイス
ジェンの姿が消える
<<page17>>
〇異世界 平地（昼）
ガチガチと震えたジェンの姿が現れる
ジェン（作戦その１、闇化は敵の攻撃に耐えられなくなった時に逃げる手段として使う）
樹木の方へ走っていくジェン
ジェン（相手の攻撃途中で闇化を使えば、気が狂いそうになるまで痛みを受けなくてすむ）
樹木に隠れるジェン
<<page18>>
ジェン（作戦その２、自分で自分を傷つけてダメージを負う）
懐に忍ばせている小刀を確認するジェン
周囲の景色が歪んでいく
ジェン（敵に予想外の体の部位を攻撃されるのは怖いし痛い）
ナーガに斬り刻まれたことを思い出すジェン
ジェン（自分で体の部位を選択して自ら痛みを与えた方が覚悟してるぶん幾分かマシだ）
<<page19>>
ゴブリンたちの死体が現れる
ガチガチと震えているジェン
驚いた表情を浮かべたトムの姿が現れる
トム「！？」
ジェン「あいつか・・・トム・オーガ」
<<page20>>
トム「いったい何が起こった？」
ジェン（できれば、取り入って隙をつき小刀で倒したい）
周囲を見回しているトム
ジェン（それが痛みを受けず異世界から抜け出せる一番の方法・・・）
ジェンが隠れている木を見るトム
トム「おい、そこに誰かいるな？」
ジェン「！？」
<<page21>>
トム「出てこい、人間は傷つけないから安心しろ」
ジェン、恐る恐る姿を見せる
トム「一週間くらい時間がもどってないか？」
ジェン（一週間も？ 異世界で死んだモブキャラは時間間隔がなくなるのか・・・）
仲間を救うように助けを請うゴブリンCの姿が思い浮かぶジェン
ジェン「・・・はい。時間がもどってます」
トム「オレだけじゃないってことか」
<<page22>>
ジェン（・・・近づいて背後から小刀で刺せば倒せるか？）
トムの方へ歩いていくジェン
トム「こんなことが起きるってことは、オレ以外に転生者がいやがるのか？」
ジェン、トムに近づいていく
トム「まさか、おまえ？」
ジェン「！ いや、オレじゃないですよ」
<<page23>>
トム「じゃあ、なんで近づいてくる？」
立ち止まってゴブリンの死体を見るジェン
ジェン「・・・この状況が不安で。それに人間は傷つけないと言ったから」
不思議そうな表情を浮かべるトム
トム「あの場にいたのか・・・気が付かなかっただけか」
ジェン「なんでゴブリンを殺したんですか？」
<<page24>>
トム「人を襲うからだ。殺すことが世のためだろ」
ジェン（昨日までのオレの考えと似てる）
ジェン「でも、人間に危害を加えないと決めてるゴブリンもいるかもしれないですよ？」
トム「そんなのわかんねえだろ。あいつら猿と同じで見分けつかねえし」
ジェン「え・・・さるって？」
<<page25>>
トム「ああ、やっぱ転生者じゃねえな。猿っていうのはオレの前世の世界にいた動物だ」
ジェン（もし、こいつがオレの説得で改心した場合はどうする？）
トムに近づくことを再開するジェン
ジェン（オレはこいつを倒さなきゃ異世界から脱出できないし・・・）
<<page26>>
ジェン「・・・雷を落とすの凄かったですね」
トム「まだ他にもあるぜ」
山の方に手の平を向けるトム
ジェン「？」
トム「ドカン」
<<page27>>
山の中腹で大爆発が起こる
ジェン「！？」
爆炎があがる山を見るジェン
<<page28>>
ジェン「っ・・・あそこに、人がいるかもしれないじゃないですか！？」
トム「人がいるかいないかだけはわかる。さっき、おまえのことも見つけただろ」
トム「あそこにいるのはゴミだ」
ジェン「ゴミ？」
<<page29>>
トム「ゴブリンだ。時間がもどったとしたら、虐殺したのに生き返ってるかもしれねえな」
ジェン「人と会話できるくらいの知能をもってるんですよ？」
トム「だから何だよ？」
ジェン「悪いゴブリンだけじゃなくて、良いゴブリンだっているかもしれない！」
トム「どうでもいいだろ。人間じゃないし」
<<page30>>
ジェン「トムさんにだって、家族とか大切な人がいたんでしょ？」
トム「！」
ジェン「ゴブリンだって同じように大切に思ってる誰かがいるかもしれない！」
トム「・・・おまえ、なんでオレの名前を知ってる？」
ジェン（しまった。この世界もメインキャラとモブキャラの区別がつかない感じか・・・）
<<page31>>
ジェン「・・・名前がわかる能力をもってて」
トム「この世界に特殊能力をもった人間はいないはずだぞ」
ジェン「でも、オレはわかるんです」
トム「・・・そうか」
山の方に手の平を向けるトム
ジェン「何する気ですか？」
<<page32>>
トム「知能があっても人間の姿してなきゃ、殺してもオレなんとも思わないんだわ」
ジェン「やめてください！」
トムの腕を掴むジェン
トム「おい、オレは人間を傷つけない主義だが、邪魔をする奴は別だ。殺すぞ」
鋭い目つきでジェンを睨むトム
ジェン、びくりと手を放す
ジェン（説得できるような奴じゃない・・・どうする！？）
〇草原（昼）
向き合っているジェンとルイス
ルイス「始めていい？」
覚悟している表情のジェン
ジェン「ああ」
地面に手をかざすルイス
<<page2>>
ジェン「霊体を出現させるのは、異世界へ移動させるために必要なことなんだよな」
ルイス「ええ」
ゴブリンの霊体が現れる
ゴブリンC「助けてくれ！ 転生者に仲間が皆殺しにされる！」
ジェン「・・・」
回想に突入 ジェンが過去を思い出す
<<page3>>
〇回想 レモネード家の近くの道
向き合っているジェンとルイス
ジェン「ゴブリンなんかのために戦うなんて・・・」
ルイス「アタシが聞こえる死者の声はね、魂が濁ってない者の声なの」
ジェン「・・・」
ルイス「だから弱者でも悪い奴の声は聞こえない」
ジェン「！」
<<page4>>
ルイス「この世界でゴブリンは悪よ。でも、その異世界ではどうかしら？」
ジェン「・・・」
ルイス「少なくともアタシが聞いた声の主は悪い奴じゃないわ」
〇回想終了
<<page5>>
〇草原（昼）
ゴブリンC、必死にジェンとルイスに説明している
ゴブリンC「こちらの世界のゴブリンは、悪さをしないと誓ってる者もいます」
ジェン「・・・」
ゴブリンC「我々は争いを好まず、人里から離れた場所で暮らしていたんです」
平和に暮らしているゴブリンたちのイメージ
<<page6>>
ゴブリンC「でも各地で好戦的なゴブリンが暴れたせいで、我々は坑道を追いやられた」
ジェン「自分たちは違うと釈明すれば・・・」
ゴブリンC「人間は我々の姿を見ても区別がつきません」
ルイス「たしかに・・・」
<<page7>>
ゴブリンC「一部のゴブリンが悪さをすると、何もしてない我々まで悪く見られます」
ジェン「転生者っていうのは？」
ゴブリンC「別の世界から生まれ変わってきた人間です。チート能力をもってます」
ジェン「チート能力？」
<<page8>>
ゴブリンC「世界の常識を超えた力です！」
顔に汗をにじませるジェン
ジェン（・・・だ、大丈夫なはずだ）
ジェン（今回、オレには作戦がある）
ゴブリン「転生者はありえない力を使います」
〇回想に突入 ゴブリンが過去を思い出す
<<page9>>
〇回想 異世界 山道
移動しているゴブリンたち
ゴブリンC「北に坑道があるはずだ」
ゴブリンの子供「なんで人間に悪いことしてないのにボクたち酷いことされるの？」
ゴブリンC「一部の馬鹿なゴブリンが人間を襲うからだよ」
<<page10>>
ナレーション『人間は剣や弓や盾を使って戦います』
剣や盾を持っている人間たちのイメージ
ナレーション『しかし、突如世界に現れる転生者と呼ばれる者たちは違う』
爆音が聞こえてくる
ゴブリンA「何の音だ？」
ゴブリンB「様子を見に行くか」
ナレーション『転生者は百年に一度現れ、ありえない力を使います』
<<page11>>
〇回想 異世界の平地
平地に出る４匹のゴブリン
トムの周囲に雷が落ちている
ゴブリンたちの姿を見つけるトム
トム「ゴミども発見」
空に向かって手をあげるトム
<<page12>>
ゴブリンC「まさか・・・」
トム、手を振り下ろす
ゴブリンＤに雷がおちる
ゴブリンＤ「ぎゃあああっ」
焦げて倒れるゴブリンD
ゴブリンＣ「バジル！」
<<page13>>
トム「山から出てきたってことは、山奥にゴミどもがたくさんいるんだな」
逃げるゴブリンたち
ゴブリンA「逃げろ！ 転生者だ！」
ゴブリンB「子供、女を避難させろ！」
<<page14>>
トムが空に向かって手をあげる
ゴブリンC「やめてくれー！」
雷がゴブリンたちに落ちる
真っ黒に焦げて倒れるゴブリンたち
〇回想終了
<<page15>>
〇草原（昼）
泣いているゴブリンC
ゴブリンC「このままでは仲間が皆殺しにされる！」
青ざめた表情のジェン
ジェン「・・・見たのは雷を落とす力ですね？」
ゴブリンC「はい！」
ジェン（雷とかあたったことないし、メチャクチャ怖い）
<<page16>>
震え始めるジェン
ジェン「ルイス、移動させてくれ」
ルイス「ええ」
ジェンの胸に右手をあてるルイス
ジェンの姿が消える
<<page17>>
〇異世界 平地（昼）
ガチガチと震えたジェンの姿が現れる
ジェン（作戦その１、闇化は敵の攻撃に耐えられなくなった時に逃げる手段として使う）
樹木の方へ走っていくジェン
ジェン（相手の攻撃途中で闇化を使えば、気が狂いそうになるまで痛みを受けなくてすむ）
樹木に隠れるジェン
<<page18>>
ジェン（作戦その２、自分で自分を傷つけてダメージを負う）
懐に忍ばせている小刀を確認するジェン
周囲の景色が歪んでいく
ジェン（敵に予想外の体の部位を攻撃されるのは怖いし痛い）
ナーガに斬り刻まれたことを思い出すジェン
ジェン（自分で体の部位を選択して自ら痛みを与えた方が覚悟してるぶん幾分かマシだ）
<<page19>>
ゴブリンたちの死体が現れる
ガチガチと震えているジェン
驚いた表情を浮かべたトムの姿が現れる
トム「！？」
ジェン「あいつか・・・トム・オーガ」
<<page20>>
トム「いったい何が起こった？」
ジェン（できれば、取り入って隙をつき小刀で倒したい）
周囲を見回しているトム
ジェン（それが痛みを受けず異世界から抜け出せる一番の方法・・・）
ジェンが隠れている木を見るトム
トム「おい、そこに誰かいるな？」
ジェン「！？」
<<page21>>
トム「出てこい、人間は傷つけないから安心しろ」
ジェン、恐る恐る姿を見せる
トム「一週間くらい時間がもどってないか？」
ジェン（一週間も？ 異世界で死んだモブキャラは時間間隔がなくなるのか・・・）
仲間を救うように助けを請うゴブリンCの姿が思い浮かぶジェン
ジェン「・・・はい。時間がもどってます」
トム「オレだけじゃないってことか」
<<page22>>
ジェン（・・・近づいて背後から小刀で刺せば倒せるか？）
トムの方へ歩いていくジェン
トム「こんなことが起きるってことは、オレ以外に転生者がいやがるのか？」
ジェン、トムに近づいていく
トム「まさか、おまえ？」
ジェン「！ いや、オレじゃないですよ」
<<page23>>
トム「じゃあ、なんで近づいてくる？」
立ち止まってゴブリンの死体を見るジェン
ジェン「・・・この状況が不安で。それに人間は傷つけないと言ったから」
不思議そうな表情を浮かべるトム
トム「あの場にいたのか・・・気が付かなかっただけか」
ジェン「なんでゴブリンを殺したんですか？」
<<page24>>
トム「人を襲うからだ。殺すことが世のためだろ」
ジェン（昨日までのオレの考えと似てる）
ジェン「でも、人間に危害を加えないと決めてるゴブリンもいるかもしれないですよ？」
トム「そんなのわかんねえだろ。あいつら猿と同じで見分けつかねえし」
ジェン「え・・・さるって？」
<<page25>>
トム「ああ、やっぱ転生者じゃねえな。猿っていうのはオレの前世の世界にいた動物だ」
ジェン（もし、こいつがオレの説得で改心した場合はどうする？）
トムに近づくことを再開するジェン
ジェン（オレはこいつを倒さなきゃ異世界から脱出できないし・・・）
<<page26>>
ジェン「・・・雷を落とすの凄かったですね」
トム「まだ他にもあるぜ」
山の方に手の平を向けるトム
ジェン「？」
トム「ドカン」
<<page27>>
山の中腹で大爆発が起こる
ジェン「！？」
爆炎があがる山を見るジェン
<<page28>>
ジェン「っ・・・あそこに、人がいるかもしれないじゃないですか！？」
トム「人がいるかいないかだけはわかる。さっき、おまえのことも見つけただろ」
トム「あそこにいるのはゴミだ」
ジェン「ゴミ？」
<<page29>>
トム「ゴブリンだ。時間がもどったとしたら、虐殺したのに生き返ってるかもしれねえな」
ジェン「人と会話できるくらいの知能をもってるんですよ？」
トム「だから何だよ？」
ジェン「悪いゴブリンだけじゃなくて、良いゴブリンだっているかもしれない！」
トム「どうでもいいだろ。人間じゃないし」
<<page30>>
ジェン「トムさんにだって、家族とか大切な人がいたんでしょ？」
トム「！」
ジェン「ゴブリンだって同じように大切に思ってる誰かがいるかもしれない！」
トム「・・・おまえ、なんでオレの名前を知ってる？」
ジェン（しまった。この世界もメインキャラとモブキャラの区別がつかない感じか・・・）
<<page31>>
ジェン「・・・名前がわかる能力をもってて」
トム「この世界に特殊能力をもった人間はいないはずだぞ」
ジェン「でも、オレはわかるんです」
トム「・・・そうか」
山の方に手の平を向けるトム
ジェン「何する気ですか？」
<<page32>>
トム「知能があっても人間の姿してなきゃ、殺してもオレなんとも思わないんだわ」
ジェン「やめてください！」
トムの腕を掴むジェン
トム「おい、オレは人間を傷つけない主義だが、邪魔をする奴は別だ。殺すぞ」
鋭い目つきでジェンを睨むトム
ジェン、びくりと手を放す
ジェン（説得できるような奴じゃない・・・どうする！？）
