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〇裏道(夕方)

ゴリバーに拳銃を向けているエマ

ゴリバー「あんた・・・今なにしたかわかってんのか!?」

激怒した表情でエマを睨むゴリバー
ゴリバー「いくら警察官でも無抵抗の人間に銃傷を負わせれば罪に問われるぞ!」

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エマ「別に構わないわ。人の命がかかってる一刻を争う事態だもの」

ゴリバー「僕が犯人だという証拠でもあるのか!?」

エマ「どうせ使用した毒物は犯行現場で生成して、どこにも証拠を残してないんでしょ?」

ゴリバー「!」

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エマ「証拠がないなら殺人罪には問えない」
エマ「誘拐だけだと懲役2年」

ゴリバー「・・・」

エマ「ここで失血死するのと懲役2年、どっちがいいんだろ?」

ゴリバー「どっちも嫌だね」

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エマ「監禁した妊婦の場所はどこ?」

ゴリバー「冷静になれ。僕が犯人じゃなかったら、あんたのしていることは・・・」

エマ「次に私の質問を無視すれば新しい風穴ができるわよ」
ゴリバーの言葉を遮り脅すエマ

ゴリバー「・・・」

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エマ「もちろん、嘘をついても撃つ」

ゴリバー、恐怖の表情を浮かべる

エマ「妊婦はどこ?」

ゴリバー「・・・」

エマ「次、右脚いくわよー」
拳銃の引き金を引こうとするエマ

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ゴリバー「わ、わかった! 言うよ!」

センタ「!」

エマ「さっさと言え」

ゴリバー「ただし、場所を教えるには条件がある」

エマ「撃たれたいの?」
再び拳銃の引き金を引こうとするエマ

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ゴリバー「僕が失血死でもしたら誘拐された妊婦も死ぬことになるぞ!」

エマ「・・・」

ゴリバー「条件は僕を見逃すことだ 懲役2年も嫌なんでね」

エマ「見逃す?」

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ゴリバー「ここから逃がしてくれれば、あとからメールで監禁場所を教える」

センタ「嘘つくかもしれないだろ」

センタを無視してエマを見据えるゴリバー
ゴリバー「約束は守る。あんたみたいなイカれた警察官をこれ以上怒らせたくないからな」

エマ「・・・」

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ゴリバー「僕が誘拐罪で捕まれば、あんたも拳銃で傷を負わせたことから罪に問われるぞ」

銃傷をエマに見せるゴリバー

ゴリバー「お互いにとっても良い条件のはずだ」
ゴリバー「なにより誘拐された妊婦が助かる」

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エマ、ゴリバーの右脚を拳銃で撃ち抜く

ゴリバー「うぎゃあああああ!」
右脚をおさえて地面に崩れ落ちるゴリバー

センタ「っ・・・」

エマ「監禁場所を言うまで撃ち続けるわよ」

恐怖の表情を浮かべるゴリバー

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エマ「妊婦はどこ?」

観念した表情になるゴリバー

ゴリバー「・・・研究施設の地下にある僕の部屋に閉じ込めてある」

エマ、携帯電話をセンタに投げ渡す

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エマ「その携帯で施設に電話して妊婦の救出に向かわせて。ただし警察としか名乗らないで」

センタ「なんで、俺が?」

エマ「刑事である私の声を使うのは色々とまずいの」

センタ「え・・・わかった」

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電話で話しているセンタの姿

センタ「今、確認に向かうって」

エマ「OK。妊婦の安全が確認できたら、電話をすぐに切って」

ゴリバー「まだ女には何もしてないさ」

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電話を耳に当てて話しているセンタ
センタ「・・・わかりました」

電話を切るセンタ

センタ「妊婦の安全を確保したそうです」
センタ「まだ毒薬も投与されてないらしい」

ゴリバーを見るエマ

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エマ「映像に妊婦連続殺害事件の犯行声明と同じ文が映ってたから言い逃れできないわよ」

ゴリバー「刑事ならわかるだろ。そんなもの同一犯であるとする決定的証拠にはなりえない」

エマ「・・・」
苦い過去の記憶を思い出したような顔になるエマ

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ゴリバー「僕の考えた言葉がたまたま妊婦連続殺害事件の犯行声明と一致しただけだ」

ゴリバー「女を殺した瞬間に僕を捕まえてれば、死刑にできてたかもな」
にやりとした表情をエマに向けるゴリバー

激昂した表情になるエマ

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ゴリバー「さて、僕は妊婦連続殺害事件の模倣犯として女を誘拐した罪で捕まるとしますか」
だるそうに首を回すゴリバー

ゴリバー「まあ、僕は誘拐しただけで女に傷を負わせてない」
ゴリバー「それに僕の親は資産家だから執行猶予にまで減刑できると思うがな」

センタ「!」

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センタ(裁判長を買収する気か!)

嫌悪の表情を浮かべてゴリバーを見るセンタ

センタ「殺人に使用した毒が自宅か研究室から押収されれば、決定的な証拠になる!」

ゴリバー「僕は妊婦連続殺害犯ではないが、あの犯人は賢いと思うぞ」

センタ「?」

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ゴリバー「万が一逮捕されることも考えて、殺人の証拠となるものは隠しているはずだ」

センタ「!」

ゴリバー「誰にも見つからない場所にな・・・」
余裕の表情で笑うゴリバー

センタ(・・・殺人の決定的証拠を手に入れることは無理そうだな)

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エマを見るゴリバー

ゴリバー「誘拐犯だとしても、無抵抗の人間に発砲して傷を負わせたんだ」

ゴリバー「おまえは警察で何らかの処分を受けることになるだろうな」

ゴリバー「法廷でも訴えてやる。覚悟しとけよ!」

うつむいてるため表情が見えないエマの姿

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エマの頭の中で必死に助けを求めていた妊婦の姿が思い浮かぶ

エマ(この世界は本当に不完全だ)

エマ(善人の命を奪った悪人が死刑にならない)

エマ(お金や権力次第で罰を逃れることができる)

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ゴリバー「くそっ・・・痛いな! ちくしょう!」
苦悶の表情を浮かべるゴリバー

センタを見るゴリバー

ゴリバー「おい! ささっと僕を背負って病院に連れていけ!」

センタ「・・・」
仕方なくゴリバーに近寄ろうとするセンタ

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エマ「その必要はないわ」

センタ「?」
動きを止めるセンタ

エマ、ゴリバーに拳銃を向ける

エマ「だって、あんたはここで死ぬんだもの」

ゴリバー「!?」

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エマ、ゴリバーの左脚に向けて発砲する

センタ「!?」

ゴリバー「ぎゃあああっ!!」

地面に膝をつくゴリバー

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エマ、ゴリバーの体の様々な部位を撃ち抜いていく

絶叫するゴリバー

恐怖の表情を浮かべるセンタ
センタ「ああっ・・・!」

エマ「死ね、クズ野郎」

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エマ、ゴリバーの頭部を撃ち抜く

地面に倒れて絶命するゴリバー

消音銃をおろすエマ

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エマを呆然とした表情で見るセンタ

センタ「・・・なんで?」

エマ「こいつを死刑にできないから」

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エマ「決定的な証拠があれば100%死刑になってたわ」
エマ「だから私が死刑を執行しただけよ」

不快な表情を浮かべるエマ
エマ「裁判で負かせなかったことだけは残念ね」
エマ「死刑執行日まで怒りと絶望と恐怖を十分に味わわせられなかったもの」

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恐怖の表情を浮かべてエマを見つめるセンタ

センタの顔を見るエマ
エマ「!」

エマ、慌てた表情になって体を震わせ始める

銃を地面に落とすエマ

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エマ「・・・センタっ!」

センタに駆け寄って抱き着くエマ

センタ「!?」

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エマ「私、どうかしてたかも・・・」

センタ「!」

エマ「どうしよう・・・怖い」

センタ「・・・」

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センタ、震えているエマを強く抱きしめ返しながらも天を仰ぐ