<<page1>>
〇マンション エマの部屋(朝)
センタ、目が覚めてソファーから起き上がる
電話しているふりをするエマ
エマ「わかりました」
電話しているふりをやめるエマ
エマ「センタ、仕事よ」
エマ(嘘だけどね)
<<page2>>
センタ「今日は休日だろ?」
エマ「重要な任務だから、休日出勤になったの」
センタ「どんな任務?」
エマ「調査任務よ」
エマ「ある女を調査するために尾行する」
<<page3>>
エマ「調査対象はフラー・ガブリエル」
センタ「!?」
センタ「・・・なんでフラーさんを?」
エマ「警察の情報を犯罪組織に流している疑いがあるからよ」
エマ(そんな疑いはかかってないけどね)
<<page4>>
センタ「え?」
エマ「警察に所属する人間の個人情報を犯罪組織に渡しているかもしれないの」
センタ「そうすることで何の得があるんだ?」
エマ「その情報を渡せば、多額の金銭を犯罪組織からもらえる」
<<page5>>
センタ「なんで犯罪組織はそんな情報を欲しがる?」
エマ「犯罪組織にとって警察の潜入捜査は、組織が壊滅する原因になるから脅威なの」
エマ「だから新しく雇う人間が警察の潜入捜査員なのか知るために、その情報を使う」
センタ「どういう犯罪組織なんだ?」
エマ「麻薬とか人身売買に関わる組織ね」
<<page6>>
エマ「反政府テロ組織とかと違って、利己的な悪の組織よ」
センタ「・・・」
エマ「これが本当なら警察の潜入捜査が通用しなくなる」
エマ「それによって救える人も救えなくなり、多く人が不幸になる」
<<page7>>
エマ「今日はセンタにフラーを尾行してもらう」
センタ「なんで俺が!?」
エマ「フラーを尾行することが極めて難しいからよ」
エマ「警察の訓練でフラーの尾行に成功した者はいないの」
エマ「上官でさえ尾行に気付かれる始末」
エマ「センタなら透明化を使えば、尾行していても気づかれないわ」
<<page8>>
センタ「でも、メールとかで情報を渡したりしてたら尾行してもわからないだろ?」
エマ「メールや電話だと証拠が残るし、ハッキングや盗聴でバレる可能性もある」
エマ「だから、そういう情報は人間同士が実際に会って受け渡しするのが常識よ」
センタ「なんで尾行が今日なんだ?」
エマ「犯罪組織に潜入してる捜査官から今日に情報の取引があるという報告があったの」
<<page9>>
センタ(・・・フラーさんが白だった場合、尾行する俺のことをどう思うだろう?)
センタ(少なくとも、いい気はしないはずだ)
センタ「俺はフラーさんを尾行したくない」
エマ「これはフラーのためでもあるのよ」
センタ「え?」
エマ「フラーの白黒がはっきりしなければ、フラーは警察をクビになるわ」
センタ「!」
<<page10>>
エマ「疑惑がかかっている警察官に仕事を任せられないからね」
エマ「適当な理由をつけられて処分されることになる」
センタ(フラーさんのため・・・)
オリビアの姿が思い浮かぶセンタ
センタ(フラーさんが黒だとしても、なにか事情があるはず)
センタ(どんな事情があっても黒だとしたら、エマはフラーさんを逮捕するだろう・・・)
センタ(最悪、黒である証拠を得たとしてもエマに渡さず握りつぶせばいいか)
<<page11>>
センタ「・・・わかった。やるよ」
エマ「じゃあ、透明化と透過を使用してフラーを撮影しながら尾行するのよ」
センタ「ああ」
エマ「フラーがトイレの中に入ってもついていって」
センタ「は?」
<<page12>
エマ「トイレの中で組織の人間と会って情報を渡す可能性も十分ある」
エマ「それに尾行を警戒しているなら、トイレの中で変装する可能性もあるからね」
センタ「いや、それはさすがに・・・」
エマ「トイレの個室の中にまで入れと言ってるわけじゃないわ」
エマ「個室の外で待機して、フラーが個室から出てくるのを待てばいい」
センタ「っ・・・」
<<page13>>
エマ「今日は朝から臨時の警察集会がある」
エマ「私が迷宮入りの事件を解決したことで表彰されるの」
エマ「その集会にはフラーも来るわ」
エマ「昼に集会が終わる。その時点から尾行開始よ」
<<page14>>
センタにビデオカメラを渡すエマ
エマ「このビデオカメラでフラーを撮影するのよ」
エマ「集会が終わるまでは透明化した状態でフラーを見失わないように監視しててね」
エマ「私は集会が終わったら家に帰って待機しておくから、何かあれば携帯で連絡して」
<<page15>>
エマ「じゃあ、あと1時間したら集会に行くわよ」
センタ「・・・」
センタに背を向けて悪そうな笑みを浮かべるエマ
エマ(これで、あの女のいろんな姿をセンタは見ることになる)
エマ(そうすればセンタはフラーに幻滅するはず!)
<<page16>>
〇警察署 集会所(昼)
表彰されているエマの姿
拍手しているフラーを含めた警察官たち
フラーを見ている透明化したセンタの姿
<<page17>>
〇街(昼)
街を歩くフラーの姿
透明化と透過を使用したセンタ、フラーを撮影しながら尾行している
センタが持っているビデオカメラのレンズがフラーを映している
<<page18>>
〇マンション エマの部屋(昼)
センタが手に持っているビデオカメラから送られている映像を見ているエマ
エマ(センタには内緒にしてるけど、映像は私の方にも送られるようにしてある)
フラーとハッカーの男がホテルから出てきた出来事を思い出すエマ
エマ(あの女が男とホテルにでも入れば、センタは幻滅するでしょ)
<<page19>>
フラーの映像を注意深く見るエマ
エマ(今のところ手鏡などを使って背後の確認をしていないし、尾行はバレてないわね)
エマ(万が一、尾行に気づかれたらセンタに尾行を中止するように連絡しなければ・・・)
エマ(最悪なのは私以外の誰かがセンタの能力に気づくこと)
エマ(そうなれば、完全な世界の実現が困難になる)
<<page20>>
〇街(昼)
フラーを尾行しているセンタ
センタ、エマとのやりとりを思い出す
エマのセリフ「センタは透明化を使えば、姿を見られることがない」
エマのセリフ「だから尾行がバレるとすれば足音や衣擦れなどの音からよ」
足音で尾行に気づく人間のイメージ
エマのセリフ「できる限り音を立てないように意識しながら尾行して」
<<page21>>
フラーの後ろ姿を見ながら歩いているセンタ
センタ(・・・そう言われても、音を一切立てずに動くのは無理だし)
センタ(音を聞かれないように距離をとりすぎても見失いかねない)
携帯電話を取り出すフラー
センタ(トイレの中に入った時はカメラを個室の外が映る位置に置いたあと耳を塞ごう)
トイレの手洗い場にカメラを置いて両耳を塞いだセンタが肘でカメラに触れてるイメージ
センタ(本当にトイレが目的だったら、そうしないと最低な人間になるからな)
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーが携帯の画面を見ながら歩いている映像がモニターに流れている
エマ(自宅に向かってない。どこかに行く気ね)
<<page22>>
街(昼)
人がいない小道に入るフラー
ついていくセンタ
センタ(この道、細いからか風が通り抜ける音がする)
センタ(風の音で足音がかき消されるから、もう少し近づいて尾行できるな)
角を曲がるフラー
フラーの姿が見えなくなる
<<page23>>
センタも角を曲がる
フラーの姿が見当たらない
センタ「!?」
センタ(フラーさんがいない・・・)
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーがいなくなった映像を見ているエマ
エマ「どこに行ったの? 隠し通路でも利用したか・・・」
〇小道(昼)
センタの背後にフラーが着地する
<<page24>>
センタ「!?」
驚いて振り返るセンタ
フラーの後ろ姿を見るセンタ
センタ(っ・・・フラーさんだ)
上を見上げるセンタ
建物の窓などが見える
センタ(上に隠れてたんだ・・・)
<<page25>>
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーの映像をみているエマ
エマ(そうか・・・角を曲がった瞬間に建物の壁面をのぼったのね)
エマ(尾行者の視界に入る位置から鏡を出せば、尾行者に鏡を見られるおそれがある)
低い位置の角から手鏡を出して尾行を確認し、尾行者に鏡を見られるイメージ
エマ(だから高い位置から手鏡を出して尾行者がいないか確認した)
高い位置の角から手鏡を出して尾行を確認し、尾行者に鏡を見られないイメージ
エマ「でも、なぜ尾行に気づけたの?」
<<page26>>
〇小道(昼)
考え事をしているフラーの姿
フラーから距離をとろうと後ずさりするセンタ
センタ、地面に落ちてた木の実を踏んでしまい、木の実の割れる音がする
フラー「!?」
勢いよく振り返りながら拳銃を出して構えるフラー
<<page27>>
銃口が透明化したセンタに向いている
いつものふわりとした顔とは全く異なるマジ顔のフラー
びびっている顔のセンタ
<<page28>>
美しく整っている顔であることには変わりないがマジ顔であるフラーを見つめるセンタ
センタ(これが、フラーさんのマジ顔・・・)
フラー、拳銃を下ろす
背後に誰もいなかったことで冷や汗を浮かべるフラー
フラー、地面に落ちているセンタが踏んで割れた木の実を見る
<<page29>>
手袋をして拾った木の実を観察するフラー
フラー「・・・」
木の実を証拠品専用の袋に入れるフラー
センタ(やぱい・・・今、動いちゃダメだ)
<<page30>>
センタがいる方向の道を注意深く見るフラー
フラー、お面をかぶり、小道から出るため急に走り出す
センタ「!」
エマからの連絡を知らせる携帯電話のバイブレーションに気づくセンタ
センタ、携帯電話のメールを確認する
<<page31>>
『緊急事態発生。尾行を中止して大至急帰宅して。』というメールを見るセンタ
センタ「・・・」
ビデオでの撮影をやめるセンタ
街から騒がしい声が聞こえる
センタ「?」
走って小道を出るセンタ
センタ「!?」
<<page32>>
〇街(昼)
少し先にある別の小道が煙幕で覆われている
人々「あの道に、面をかぶった女が走りながら入った瞬間に煙が出たぞ!」
人々「テロか!?」
センタ(もしかして、あれ・・・フラーさんが・・・)
〇マンション エマの部屋(朝)
センタ、目が覚めてソファーから起き上がる
電話しているふりをするエマ
エマ「わかりました」
電話しているふりをやめるエマ
エマ「センタ、仕事よ」
エマ(嘘だけどね)
<<page2>>
センタ「今日は休日だろ?」
エマ「重要な任務だから、休日出勤になったの」
センタ「どんな任務?」
エマ「調査任務よ」
エマ「ある女を調査するために尾行する」
<<page3>>
エマ「調査対象はフラー・ガブリエル」
センタ「!?」
センタ「・・・なんでフラーさんを?」
エマ「警察の情報を犯罪組織に流している疑いがあるからよ」
エマ(そんな疑いはかかってないけどね)
<<page4>>
センタ「え?」
エマ「警察に所属する人間の個人情報を犯罪組織に渡しているかもしれないの」
センタ「そうすることで何の得があるんだ?」
エマ「その情報を渡せば、多額の金銭を犯罪組織からもらえる」
<<page5>>
センタ「なんで犯罪組織はそんな情報を欲しがる?」
エマ「犯罪組織にとって警察の潜入捜査は、組織が壊滅する原因になるから脅威なの」
エマ「だから新しく雇う人間が警察の潜入捜査員なのか知るために、その情報を使う」
センタ「どういう犯罪組織なんだ?」
エマ「麻薬とか人身売買に関わる組織ね」
<<page6>>
エマ「反政府テロ組織とかと違って、利己的な悪の組織よ」
センタ「・・・」
エマ「これが本当なら警察の潜入捜査が通用しなくなる」
エマ「それによって救える人も救えなくなり、多く人が不幸になる」
<<page7>>
エマ「今日はセンタにフラーを尾行してもらう」
センタ「なんで俺が!?」
エマ「フラーを尾行することが極めて難しいからよ」
エマ「警察の訓練でフラーの尾行に成功した者はいないの」
エマ「上官でさえ尾行に気付かれる始末」
エマ「センタなら透明化を使えば、尾行していても気づかれないわ」
<<page8>>
センタ「でも、メールとかで情報を渡したりしてたら尾行してもわからないだろ?」
エマ「メールや電話だと証拠が残るし、ハッキングや盗聴でバレる可能性もある」
エマ「だから、そういう情報は人間同士が実際に会って受け渡しするのが常識よ」
センタ「なんで尾行が今日なんだ?」
エマ「犯罪組織に潜入してる捜査官から今日に情報の取引があるという報告があったの」
<<page9>>
センタ(・・・フラーさんが白だった場合、尾行する俺のことをどう思うだろう?)
センタ(少なくとも、いい気はしないはずだ)
センタ「俺はフラーさんを尾行したくない」
エマ「これはフラーのためでもあるのよ」
センタ「え?」
エマ「フラーの白黒がはっきりしなければ、フラーは警察をクビになるわ」
センタ「!」
<<page10>>
エマ「疑惑がかかっている警察官に仕事を任せられないからね」
エマ「適当な理由をつけられて処分されることになる」
センタ(フラーさんのため・・・)
オリビアの姿が思い浮かぶセンタ
センタ(フラーさんが黒だとしても、なにか事情があるはず)
センタ(どんな事情があっても黒だとしたら、エマはフラーさんを逮捕するだろう・・・)
センタ(最悪、黒である証拠を得たとしてもエマに渡さず握りつぶせばいいか)
<<page11>>
センタ「・・・わかった。やるよ」
エマ「じゃあ、透明化と透過を使用してフラーを撮影しながら尾行するのよ」
センタ「ああ」
エマ「フラーがトイレの中に入ってもついていって」
センタ「は?」
<<page12>
エマ「トイレの中で組織の人間と会って情報を渡す可能性も十分ある」
エマ「それに尾行を警戒しているなら、トイレの中で変装する可能性もあるからね」
センタ「いや、それはさすがに・・・」
エマ「トイレの個室の中にまで入れと言ってるわけじゃないわ」
エマ「個室の外で待機して、フラーが個室から出てくるのを待てばいい」
センタ「っ・・・」
<<page13>>
エマ「今日は朝から臨時の警察集会がある」
エマ「私が迷宮入りの事件を解決したことで表彰されるの」
エマ「その集会にはフラーも来るわ」
エマ「昼に集会が終わる。その時点から尾行開始よ」
<<page14>>
センタにビデオカメラを渡すエマ
エマ「このビデオカメラでフラーを撮影するのよ」
エマ「集会が終わるまでは透明化した状態でフラーを見失わないように監視しててね」
エマ「私は集会が終わったら家に帰って待機しておくから、何かあれば携帯で連絡して」
<<page15>>
エマ「じゃあ、あと1時間したら集会に行くわよ」
センタ「・・・」
センタに背を向けて悪そうな笑みを浮かべるエマ
エマ(これで、あの女のいろんな姿をセンタは見ることになる)
エマ(そうすればセンタはフラーに幻滅するはず!)
<<page16>>
〇警察署 集会所(昼)
表彰されているエマの姿
拍手しているフラーを含めた警察官たち
フラーを見ている透明化したセンタの姿
<<page17>>
〇街(昼)
街を歩くフラーの姿
透明化と透過を使用したセンタ、フラーを撮影しながら尾行している
センタが持っているビデオカメラのレンズがフラーを映している
<<page18>>
〇マンション エマの部屋(昼)
センタが手に持っているビデオカメラから送られている映像を見ているエマ
エマ(センタには内緒にしてるけど、映像は私の方にも送られるようにしてある)
フラーとハッカーの男がホテルから出てきた出来事を思い出すエマ
エマ(あの女が男とホテルにでも入れば、センタは幻滅するでしょ)
<<page19>>
フラーの映像を注意深く見るエマ
エマ(今のところ手鏡などを使って背後の確認をしていないし、尾行はバレてないわね)
エマ(万が一、尾行に気づかれたらセンタに尾行を中止するように連絡しなければ・・・)
エマ(最悪なのは私以外の誰かがセンタの能力に気づくこと)
エマ(そうなれば、完全な世界の実現が困難になる)
<<page20>>
〇街(昼)
フラーを尾行しているセンタ
センタ、エマとのやりとりを思い出す
エマのセリフ「センタは透明化を使えば、姿を見られることがない」
エマのセリフ「だから尾行がバレるとすれば足音や衣擦れなどの音からよ」
足音で尾行に気づく人間のイメージ
エマのセリフ「できる限り音を立てないように意識しながら尾行して」
<<page21>>
フラーの後ろ姿を見ながら歩いているセンタ
センタ(・・・そう言われても、音を一切立てずに動くのは無理だし)
センタ(音を聞かれないように距離をとりすぎても見失いかねない)
携帯電話を取り出すフラー
センタ(トイレの中に入った時はカメラを個室の外が映る位置に置いたあと耳を塞ごう)
トイレの手洗い場にカメラを置いて両耳を塞いだセンタが肘でカメラに触れてるイメージ
センタ(本当にトイレが目的だったら、そうしないと最低な人間になるからな)
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーが携帯の画面を見ながら歩いている映像がモニターに流れている
エマ(自宅に向かってない。どこかに行く気ね)
<<page22>>
街(昼)
人がいない小道に入るフラー
ついていくセンタ
センタ(この道、細いからか風が通り抜ける音がする)
センタ(風の音で足音がかき消されるから、もう少し近づいて尾行できるな)
角を曲がるフラー
フラーの姿が見えなくなる
<<page23>>
センタも角を曲がる
フラーの姿が見当たらない
センタ「!?」
センタ(フラーさんがいない・・・)
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーがいなくなった映像を見ているエマ
エマ「どこに行ったの? 隠し通路でも利用したか・・・」
〇小道(昼)
センタの背後にフラーが着地する
<<page24>>
センタ「!?」
驚いて振り返るセンタ
フラーの後ろ姿を見るセンタ
センタ(っ・・・フラーさんだ)
上を見上げるセンタ
建物の窓などが見える
センタ(上に隠れてたんだ・・・)
<<page25>>
〇マンション エマの部屋(昼)
フラーの映像をみているエマ
エマ(そうか・・・角を曲がった瞬間に建物の壁面をのぼったのね)
エマ(尾行者の視界に入る位置から鏡を出せば、尾行者に鏡を見られるおそれがある)
低い位置の角から手鏡を出して尾行を確認し、尾行者に鏡を見られるイメージ
エマ(だから高い位置から手鏡を出して尾行者がいないか確認した)
高い位置の角から手鏡を出して尾行を確認し、尾行者に鏡を見られないイメージ
エマ「でも、なぜ尾行に気づけたの?」
<<page26>>
〇小道(昼)
考え事をしているフラーの姿
フラーから距離をとろうと後ずさりするセンタ
センタ、地面に落ちてた木の実を踏んでしまい、木の実の割れる音がする
フラー「!?」
勢いよく振り返りながら拳銃を出して構えるフラー
<<page27>>
銃口が透明化したセンタに向いている
いつものふわりとした顔とは全く異なるマジ顔のフラー
びびっている顔のセンタ
<<page28>>
美しく整っている顔であることには変わりないがマジ顔であるフラーを見つめるセンタ
センタ(これが、フラーさんのマジ顔・・・)
フラー、拳銃を下ろす
背後に誰もいなかったことで冷や汗を浮かべるフラー
フラー、地面に落ちているセンタが踏んで割れた木の実を見る
<<page29>>
手袋をして拾った木の実を観察するフラー
フラー「・・・」
木の実を証拠品専用の袋に入れるフラー
センタ(やぱい・・・今、動いちゃダメだ)
<<page30>>
センタがいる方向の道を注意深く見るフラー
フラー、お面をかぶり、小道から出るため急に走り出す
センタ「!」
エマからの連絡を知らせる携帯電話のバイブレーションに気づくセンタ
センタ、携帯電話のメールを確認する
<<page31>>
『緊急事態発生。尾行を中止して大至急帰宅して。』というメールを見るセンタ
センタ「・・・」
ビデオでの撮影をやめるセンタ
街から騒がしい声が聞こえる
センタ「?」
走って小道を出るセンタ
センタ「!?」
<<page32>>
〇街(昼)
少し先にある別の小道が煙幕で覆われている
人々「あの道に、面をかぶった女が走りながら入った瞬間に煙が出たぞ!」
人々「テロか!?」
センタ(もしかして、あれ・・・フラーさんが・・・)