「ええと話が逸れてしまいました。話の続きを……」
ちらりとこちらを見る。
「言わなくても分かってそうですね」
流石だ、分かってらっしゃる。
「なんか100万分の1の確率で転生に選ばれたーとか、本来はここに来る予定ではない魂なのに何故かやってきたーだとか、そんな感じですかね? 」
俺の異世界転生の知識はかなりある。
異世界モノのアニメやラノベ、漫画、web投稿サイト、かなりの数を読み漁ってきたからな。
自分ももしかしたら転生したりするんじゃないかって妄想したりもしたからな。
……今考えたらイタイが現にこうなってるから気にしない気にしない。
最近異世界転生や転移の数が少ないから、必然と読む数は減って、逆に追放からの成り上がりモノやダンジョン配信モノとかが増えていた。
そんな今まさか異世界転生が起きるなんてねぇ。
俺、びっくり。
「流石ですね。手段をかなりすっ飛ばせて私としても楽でありがたいです」
女神の仕事って大変なんだろうな。
「さて異世界の詳細と貴方がどう転生するかだけは説明しておきましょう。流石にそこまでは分からないでしょう? 」
「そ、そうですね」
「初めて! 悠斗さん貴方がここに来てから初めて説明……転生の女神の仕事が出来ますよ! 」
あれ、さっきよりいきいきしてる。
説明できるのがそんなに嬉しいんだろうか。それとも女神として仕事をまだ出来てなかったことを負い目に感じていたのだろうか。
そんなことを考えていると、説明が始まった。
「転生先はお察しの通り剣と魔法の世界です。日本とはかけ離れてますが、ゲームを想像していただければいいかと。で、転生なので名前、身体は変わります。これはどうしようもないので受け入れて頂くしかありません」
やっぱそこは変わっちゃうのか。
「新しい身体ですが、【多分】気に入るかと思いますよ。なんならこっちの方が自分だと思うかもしれないですね。慣れてると思いますし」
慣れてる……?
どういうことだろう。
「あのー俺、異世界に転生したことはないですよ? 知識があるだけで」
もしかしたら知識があるから、二週目かと勘違いされたのかもしれない。
「知ってますよそれは。魂から読み取れるので」
「え、じゃあなんで」
「ふふっ、それは行ってからのお楽しみで♡ 」
「は、はい……え? 」
今なんか語尾が♡になってなかったか!?
「サービスですよ、サービス。かなり久々に人と会話が出来て楽しかったのよ。時間もそろそろだし、君お待ちかねのチートを授けて、転生させますね。チートスキルとは言っても、君は必要ないかもしれないけど決まりだし一応」
右手をこちらに向ける。
ぱぁぁ…と眩い光が包み込む。
「はい、これでokだよ。じゃあ転生させるね」
転生の手段を進めていき、完成する。
足元に魔法陣が現れる。
それが光り、身体が覆われていく。
完全に覆われる前にリーンたんが呟いた。
「貴方に二度目の人生で幸があらんことを」
それを聞き届けたと同時に意識がぷつりと切れた。
ちらりとこちらを見る。
「言わなくても分かってそうですね」
流石だ、分かってらっしゃる。
「なんか100万分の1の確率で転生に選ばれたーとか、本来はここに来る予定ではない魂なのに何故かやってきたーだとか、そんな感じですかね? 」
俺の異世界転生の知識はかなりある。
異世界モノのアニメやラノベ、漫画、web投稿サイト、かなりの数を読み漁ってきたからな。
自分ももしかしたら転生したりするんじゃないかって妄想したりもしたからな。
……今考えたらイタイが現にこうなってるから気にしない気にしない。
最近異世界転生や転移の数が少ないから、必然と読む数は減って、逆に追放からの成り上がりモノやダンジョン配信モノとかが増えていた。
そんな今まさか異世界転生が起きるなんてねぇ。
俺、びっくり。
「流石ですね。手段をかなりすっ飛ばせて私としても楽でありがたいです」
女神の仕事って大変なんだろうな。
「さて異世界の詳細と貴方がどう転生するかだけは説明しておきましょう。流石にそこまでは分からないでしょう? 」
「そ、そうですね」
「初めて! 悠斗さん貴方がここに来てから初めて説明……転生の女神の仕事が出来ますよ! 」
あれ、さっきよりいきいきしてる。
説明できるのがそんなに嬉しいんだろうか。それとも女神として仕事をまだ出来てなかったことを負い目に感じていたのだろうか。
そんなことを考えていると、説明が始まった。
「転生先はお察しの通り剣と魔法の世界です。日本とはかけ離れてますが、ゲームを想像していただければいいかと。で、転生なので名前、身体は変わります。これはどうしようもないので受け入れて頂くしかありません」
やっぱそこは変わっちゃうのか。
「新しい身体ですが、【多分】気に入るかと思いますよ。なんならこっちの方が自分だと思うかもしれないですね。慣れてると思いますし」
慣れてる……?
どういうことだろう。
「あのー俺、異世界に転生したことはないですよ? 知識があるだけで」
もしかしたら知識があるから、二週目かと勘違いされたのかもしれない。
「知ってますよそれは。魂から読み取れるので」
「え、じゃあなんで」
「ふふっ、それは行ってからのお楽しみで♡ 」
「は、はい……え? 」
今なんか語尾が♡になってなかったか!?
「サービスですよ、サービス。かなり久々に人と会話が出来て楽しかったのよ。時間もそろそろだし、君お待ちかねのチートを授けて、転生させますね。チートスキルとは言っても、君は必要ないかもしれないけど決まりだし一応」
右手をこちらに向ける。
ぱぁぁ…と眩い光が包み込む。
「はい、これでokだよ。じゃあ転生させるね」
転生の手段を進めていき、完成する。
足元に魔法陣が現れる。
それが光り、身体が覆われていく。
完全に覆われる前にリーンたんが呟いた。
「貴方に二度目の人生で幸があらんことを」
それを聞き届けたと同時に意識がぷつりと切れた。