ボス、先日の件の報告です。

「おっ、如月君、そして五十嵐君か。先日はご苦労様だったね。で、わたしの予想はあったたかね?」

ボス、あんなに穴だらけの奴らなら、すぐに始末できたでしょ、僕たちが行かなくてもさ。

「五十嵐君、わたしは子供がいるという情報を手に入れたから、君たち二人に行かせたんだ  よ。
 ほかの構成員が行っていたら、あの子は死んでいたかもしれない。
 それを君の横にいる、如月君は許すのかね?」

ボス、じゃあわざと僕たちにあそこに行かせたのかい?
僕の部下二人を犠牲にして。

「そうだよなんか悪いかい?」

如月は子供が好きだ。
もしあの場で子供が殺されていたら、如月は一人で敵のアジトに行っていたかもしれないんだ。

「私にとって如月君の命の価値より五十嵐君、君の命の価値のが大きい。
 そして、如月君より、君の部下たちの命の価値は下だ。
 ただ、死ぬにしても役には立ってもらわないと。死ぬ意味がない。」

ボス、僕は!

五十嵐やめなさい。
私はそんなこともとから知っている。今頃の話だよ。

「五十嵐君、君は如月君のことになると、本当に熱くなるね。
 他の幹部や君の部下たちには興味がないくせに。
 それで、報告は、」

はい、今回の件、ボスの予想通りでした。
裏では立花組が関係しています。
今回始末した者たちは、立花組にお金で吊られたもの達です。
結果、立花組のアジトなど正確なものは把握できませんでした。

「そうかい。如月君、立花組は噂によれば、多くの子供たちをお金で買い、使える子供は構成員に使えないものは、売買、または構成員の遊び道具になるらしい。
そんなの君は黙っていないだろ、この件君に任せるよ。」

わかりました。ボス。

ボス、僕も如月とともに今回の件を担当する。

「五十嵐君、君には他にやってもらいたいことがある。
 君にその話を今からする。如月君、席を外してもらえるかい?」

わかりました。失礼します。