「いーじゃんよー、ケチー……」
「未成年なんだから、ダメに決まってるでしょ!」
「法律、変わったから、十八になれば俺も立派な成人ですぅ~」
「タバコもお酒も二十歳からって言われてますぅ~」
大輔と菜月はそんなことを言い合う。
そこで初めてさくらの意識が二人に追いついた。
「松本くんって……、不良なの……?」
さくらからの言葉に、舌戦を繰り広げていた二人の時間が止まる。一瞬、菜月と大輔は顔を見合わせると、そのままぷっ、と吹き出した。
「前田さん、オモロ!」
大輔はそう言うと、あはははは、と声を上げて笑い出した。
そんな大輔を尻目に、菜月はさくらに耳打ちする。
「有名人だって、言ったでしょ?」
その言葉に、さくらは大輔が不良であることを確信した。
(だから髪の毛が茶色いのか……)
さくらは、頭髪検査に良く受かっているなと思いながら、大輔の少しパーマがかったフワフワの茶髪を見やるのだった。
「未成年なんだから、ダメに決まってるでしょ!」
「法律、変わったから、十八になれば俺も立派な成人ですぅ~」
「タバコもお酒も二十歳からって言われてますぅ~」
大輔と菜月はそんなことを言い合う。
そこで初めてさくらの意識が二人に追いついた。
「松本くんって……、不良なの……?」
さくらからの言葉に、舌戦を繰り広げていた二人の時間が止まる。一瞬、菜月と大輔は顔を見合わせると、そのままぷっ、と吹き出した。
「前田さん、オモロ!」
大輔はそう言うと、あはははは、と声を上げて笑い出した。
そんな大輔を尻目に、菜月はさくらに耳打ちする。
「有名人だって、言ったでしょ?」
その言葉に、さくらは大輔が不良であることを確信した。
(だから髪の毛が茶色いのか……)
さくらは、頭髪検査に良く受かっているなと思いながら、大輔の少しパーマがかったフワフワの茶髪を見やるのだった。