「うわぁっ! 同じクラスじゃん!」
菜月も嬉しそうに声を上げた。
「今年は楽しくなりそうだね!」
菜月はそう言うと、さくらの手を引いて新しいクラスへと続く昇降口へと向かっていった。 新しい教室に入るとそこには既に数人の生徒たちが集まっていた。自分の席を探してうろうろする者、仲の良い者どうしで会話を楽しむ者など、新学期の教室は賑わっていた。
さくらも黒板に書いてあった自分の席へと荷物を置く。
「お前さぁー!」
その時、窓際から一際大きな声が聞こえてきた。さくらが思わず目をやると、日の光を浴びて色の抜けているのがハッキリ分かる茶髪の男子生徒が、同じように髪を脱色している男子生徒とふざけてじゃれ合っていた。
(元気な男子……)
さくらが思わず目で追っていると、
「やめろ、やめろっ! 落ちるって!」
窓際でふざけ合っている男子生徒たちが押し合いになっていく。
(危ない……)
さくらは注意しようかと席を立ち上がったが、
「あぶねーっ!」
危機一髪といった様子で、男子たちのじゃれ合いが収まった。
さくらがホッと胸をなで下ろしていると、
「あれ、松本くんじゃん?」
菜月も嬉しそうに声を上げた。
「今年は楽しくなりそうだね!」
菜月はそう言うと、さくらの手を引いて新しいクラスへと続く昇降口へと向かっていった。 新しい教室に入るとそこには既に数人の生徒たちが集まっていた。自分の席を探してうろうろする者、仲の良い者どうしで会話を楽しむ者など、新学期の教室は賑わっていた。
さくらも黒板に書いてあった自分の席へと荷物を置く。
「お前さぁー!」
その時、窓際から一際大きな声が聞こえてきた。さくらが思わず目をやると、日の光を浴びて色の抜けているのがハッキリ分かる茶髪の男子生徒が、同じように髪を脱色している男子生徒とふざけてじゃれ合っていた。
(元気な男子……)
さくらが思わず目で追っていると、
「やめろ、やめろっ! 落ちるって!」
窓際でふざけ合っている男子生徒たちが押し合いになっていく。
(危ない……)
さくらは注意しようかと席を立ち上がったが、
「あぶねーっ!」
危機一髪といった様子で、男子たちのじゃれ合いが収まった。
さくらがホッと胸をなで下ろしていると、
「あれ、松本くんじゃん?」